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2023.08.11
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カテゴリ:マカロン文庫


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2022年12月刊
マカロン文庫
著者:にしのムラサキさん

OLの由卯奈は、町工場を経営する親を突然の事故で亡くし金銭的に困っていた。そんな時、急に由卯奈の祖父だという男性が現れ、資金援助の代わりにエリート官僚・直利に嫁入りすることを提案される。お金のために承諾するが、彼は「気持ちのない結婚だ」と冷たく言い放つ。しかし夫婦としての生活がスタートすると、冷徹なはずの直利の激情が溢れ出し…!? 「俺のものになれ」ーー熱く独占欲を刻まれて、由卯奈は戸惑いを隠せない。愛のない政略結婚のはずが、溺愛猛攻で赤ちゃんを授かって…。

​     ↑楽天ブックスより、あらすじ引用

登場人物
 芳賀由卯奈=ごく普通の会社員だったが、とある事情で直利と政略結婚した。
  芳賀直利=法務省官僚で次期事務次官候補の一人。
  小林文人=由卯奈の弟。
  鹿沼千鳥=直利の遠縁で幼馴染。


政略結婚ものです。


小さな町工場を営んでいた両親が事故に巻き込まれて亡くなり、残された由卯奈と弟の文人は途方に暮れていた。
不景気の煽りを受けて多額の借金があったことが判り、保険金もその返済に消えた。しかし、長年勤めてくれた社員達のためにも出来れば工場は閉めたくない。
文人は大学に行かずに働くと言うが、弟は成績優秀で将来も有望。大学に行かないなんて論外だ。
そんなある日、小林家に意外な人物が訪ねて来た。テレビでもよく見るその人は現総理大臣の黒部。どうしてそんな人がこんな町工場に。
そして、黒部の口から語られたのは、由卯奈達の母が彼の娘だと言う衝撃の事実だった。両親が駆け落ち婚だと言うのも初耳だが、まさか自分達が総理の孫とは。
母が亡くなった事を知り自ら訪ねて来た黒部は工場のことも文人の学費も心配しなくていいと言う。結婚を反対した罪滅ぼしなのかもしれないが、さすがに世話になりっぱなしなのは申し訳ない。
四十九日を終えた頃、由卯奈がそれとなく尋ねると、なら自分が薦める相手と結婚してくれないかと告げられた。お相手は事務次官候補の法務省官僚の芳賀直利なる人物。
芳賀家も多くの官僚や政治家を輩出している名家なのだそうだ。出来れば繋がりを持ちたいと話す祖父。言うなれば政略結婚なのだが、断れば今後の援助は絶たれるかもしれない。
そう思い込んだ由卯奈は結婚を承諾。

後日、顔合わせをした直利は結婚どころか由卯奈にも興味が無いようで、お互い不干渉で暮らそうと心無い言葉を投げかけられて茫然。
でも、この人どこかで見たことあるような。そして思い当たったのは6年前の出来事。バイト中にガラの悪い連中に絡まれた際に救ってくれた恩人ではないか。
随分、当時と印象違うけど、それだけに彼にとってはよっぽど不本意な縁談なのかもしれないと思うとガッカリ。だが、この結婚は決まったこと。
仕事が忙しいからと披露宴に遅れて来るわ、同居し始めてもほとんど会話も無い。
おまけに親戚だと言う千鳥なる女性には彼に相応しくないと嫌味三昧言われて、ため息しか出ない。

一方、直利の方は由卯奈を金目当ての贅沢好き女と誤解しており、敢えて距離を置いていた。だが、生活費にと渡したカードはスーパーの買い物程度しか使われておらず、パン屋でバイトをすると報告されて戸惑うばかり。総理の孫でお嬢様じゃなかったのか。よくよく彼女から事情を聞くに小さな町工場の娘で贅沢とは無縁、両親が事故で亡くなっていたと言うのも初耳であった。
どう見ても庶民的な由卯奈に偏った誤解をしていて酷いことを言ったと直利は猛省し、結婚して数か月、漸く彼女と向き合う決意をした彼は態度を軟化していきます。
しかし、それからまた暫く経ったある日、黒部に反社会的勢力との癒着というスキャンダルが報じられ・・・。


今作のヒーロー・直利は序盤は本当にいけ好かない奴で、その言動に読んでてムカっと来てたんですけど、誤解が解けて由卯奈と向き合うようになってからはスパダリに変身。その変わり身の早さに案外チョロい奴だったんだなと。
最初のやらかし(不干渉で行こうぜ発言やら披露宴の遅刻など)のせいで、文人からはマジで嫌われてたものの、猛省後は真摯に彼女たちに接してたこともあり信頼を勝ち取るのも早かった。
でもそんな最中にあの総理のスキャンダルが。
とはいえ、これは政敵が目論んだ捏造だったんですけど、これをチャンスと千鳥が由卯奈に離婚を迫って来て、マジこの女ウゼエエエエエっ(台バン)
その間に由卯奈の妊娠発覚やら色々重なるも、総理の嵌められたことを証明するために一人動く直利が良いんですよ。当然、正義は勝つということで事件は鎮火。代わりに悪さをしてたのはあのバカ女だったと言うオチ。
この辺りの詳しい顛末は興味がありましたら読んでみてください。
ベリーズカフェにて、長女出産間近のエピソードまでなら無料で読めます。
マカロン文庫では書下ろしの後日談が描かれています。

タイトルはちょっとアレでしたが、政略婚夫婦が心を通わせつつも、背景では陰謀が渦巻いていて、え、あの人も悪人だったの?な登場人物もいたり、この過去エピソードがこう繋がるのか、みたいな意外性もあって面白かったです。


評価:★★★★★





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最終更新日  2023.08.11 15:54:15
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