101203 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

王道ロマンス小説にハマったので感想ブログを作ってみた

王道ロマンス小説にハマったので感想ブログを作ってみた

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

プロフィール

一夏5413

一夏5413

カテゴリ

コメント新着

aki@ Re:個人的に面白かったと思う作品ランキング 1月中旬まで(01/21) この様な書込大変失礼致します。日本も当…

カレンダー

お気に入りブログ

まだ登録されていません

日記/記事の投稿

ニューストピックス

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2024.04.18
XML


​​
2023年7月刊
チュールキス
著者:悠月彩香さん

誰にも言えない黒歴史がある地味OLの杏菜。ある時、イケメン御曹司・花山院梓が部長補佐としてやってくる。社内が彼の噂でもちきりとなるなか、地味子の自分には関係ないと思っていたが「懐かしいな、見違えたよ」実は彼は杏菜の黒歴史である地下アイドル時代を知る「幼なじみの梓くん」で!? 杏菜は、偶然の再会に喜び昔のような距離感で迫ってくる梓から逃げ回るが、とある事情をきっかけに梓の家に同居することに!? 昔の面影を残しつつも大人の男性に成長した梓にドキドキする杏菜。「もう待つの無理。今がいい」何も考えさせないような熱い想いに貫かれてーー。一途な御曹司と元地下アイドルOLの幼なじみラブ!!

​     ↑楽天ブックスより、あらすじ引用

登場人物
 八神杏菜=元地下アイドルで、職場では当時のとこを黒歴史として隠している。
 花山院梓=杏菜の幼馴染で勤め先の御曹司。
野崎沙由良=杏菜の地下アイドル時代のユニットメンバーの一人。


インテリアコンサルティング会社で契約社員として働く杏菜は、その日、子供時代にお隣に住んでいた梓と再会した。当時と名字が違うから全く気付かず、向こうから声を掛けられた時は驚いた。
後に本人から聞いた話によれば、父子家庭で育った梓は引っ越し後にすぐ父を亡くし、母方の伯父に引き取られたのだそうだ。その伯父がこの会社の社長らしい。
あの頃から杏菜にべったりだった梓は、再会してからというもの彼女に付き纏ってきたが、杏菜は悉く跳ね除けた。
何故なら、梓は穴に掘って埋めたい程の黒歴史である杏菜の地下アイドル時代を知っているから。そもそも梓はあの頃のことを黒歴史と言う認識はないだろうから余計にいつ言い出さないかと冷や冷やものだ。
だが、何だかんだと悪意の無い押しの強さに負けつつもある。

そんなある日、昔のトラウマから突然背後から梓に腕を掴まれ驚いた拍子に彼女は転倒。足首を捻挫してしまった。気安い関係とは言え予想以上の反応と質の悪い行為だったと彼は謝罪し、治療費含め全額負担すると申し出た。しかし、自分も派手に驚いたせいだからと辞退し、せめてと自宅まで送ってもらったのだが木造50年以上の上、治安も良くなさそうなアパートに彼は眉をひそめていた。
やっぱり、怪我が治るまで俺の部屋にと煩い彼を追い返し、眠りに就くと明け方けたたましい非常ベルの音で飛び起きた。
どうやら上階で火事が発生したらしく、カバンとスマホを持って飛び出すと、古いアパートはものの数十分と絶たぬうちに全焼。パジャマにサンダルと言う着の身着のまま姿で杏菜は途方に暮れた。
が、カバンに無理矢理梓から押し付けられた連絡先のメモがあるのを思い出し、あれだけ邪険にしておいて自分勝手と思いつつ彼に助けを求めたのだった。

早朝4時だと言うのに梓はすっ飛んできて、部屋も余ってるからと火災保険等が降りて次の部屋が見つかるまでの間、彼のマンションで世話になることになった杏菜。
そのセレブリティな部屋に慄いたが、両親は定年後九州に越してしまっているのと、足がこんななので手続きなど一人では心許なかったのは確か。
自分にも責任があるからと言う彼の言葉に、ここは素直に甘えることにした。
だが、火事で死にかけたことがストレスとなり、杏菜は不眠に悩まされるように。いつもならギターを弾きつつ歌を歌えば心も落ち着いたのに。
地下アイドル時代も、ただ歌が好きなだけで続けていたようなものだった。
歌唱力の高さを認められ人気も鰻登りになったのは嬉しかったが、それがまさか同じユニットのセンターのゆららに妬まれることとなり悶着の末にユニットも解散。暫く杏菜はソロ活動をしていたけれど、ある事件をきっかけにアイドルを辞めたという経緯から蓋をしたい過去になっている。
大学を出て就職して暫くすると歌だけは歌いたくなり、不定期だかYouTubeに顔を出さずに歌ってみた動画を投稿するように。部屋が全焼してしまったからギターも焼けてしまっただろうし、いつかは買い直せたらいいなと思う。

梓との生活は割と順調で気兼ねなく過ごしている。
部屋探しも並行しており、今の会社の給料ならとマンションに絞って漸く条件に合う所を見つけた。梓はルームシェア感覚でこのまま一緒に暮らそうと言うけれど、流石に固辞して翌月には引っ越すことが出来た。しかし、一人で住み始めたらまたもやストレスに悩まされ眠れない上に怖くてたまらず早々にギブアップ。結局、梓の部屋に逆戻りすることになり、彼からはその際プロポーズまでされてしまった。何故か、梓といると発作に悩むことも無くなるのはそういうことなのかと思い、結婚はともかく交際についてはOKした杏菜。晴れて同棲となって過剰な愛に暑苦しくも幸せな日々を送っていたのだが、新プロジェクトの手伝いを任された杏菜の補佐として配属されて来た新入社員が、自分を敵視していたゆららで・・・。

野崎という名で現れたゆららは、しっかり杏菜のことを覚えていて、しかも御曹司である梓に目を付け猛アピールを始めます。
梓は杏菜一筋のため、ゆららはすぐフラれるも彼が自分が好きなのは杏菜だと宣言してしまったので、アイドイル時代の時のようにゆららは杏菜を妬み、小細工をしては彼女を困らせていました。
それでも別れる気配の無い二人に最終手段に打って出たゆららは、杏菜が地下アイドルを断念せざるを得なかったと同じ事件を起こすべく、質の悪い知人に頼んで彼女を浚わせます。
いかがわしい映像を撮られそうになった杏菜を救ったのは、彼女のスマホにドン引きされながらもGPSを仕込んでいた梓で、ゆららは婦女暴行未遂及び監禁の教唆の罪に問われ、知人共々逮捕されるのでした。
このクソ女、前述の通り、アイドル時代の杏菜を襲わせて引退に追い込んでもいたので、本当に悪質。でも当時の杏菜を助けたのも実は梓だったと言うのも彼の口から語られてて、初耳だった彼女はビックリ。彼の支えもあって示談には応じないとし、ゆららは懲役刑を食らいます。この罰は読んでてスッキリしました。親のコネ入社で仕事も碌にしない所を見るにアイドル時代もそんな感じだったのは伺い知れるしなぁ。努力もせずに人気を奪われたと杏菜を妬むのはお門違いでしょ。
そして、杏菜は梓に歌ってみた動画のことを知られ、彼の後押しで本格的に活動を開始。登録者も視聴者数も増えて人気の歌い手となって本編は終わり。
梓のプロポーズも受け入れてたので、不運の連続で少々気の毒になったヒロインですが、最後は怒涛のハッピーエンドで良かったです。


評価:★★★★☆





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2024.04.18 09:33:02
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.