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波乱尽くめの人生のスローハンド、エリック・クラプトン

(2)

カテゴリ：音楽

今日3月30日は、
3大ギタリストの一角で、
スローハンドの異名を持つ
エリック・クラプトンの誕生日です。

このエリック・クラプトンの人生は
まさしく波乱尽くめであります。
まず、母親は父親に当たる男性とは
婚姻関係にないまま別の男性と結婚し、
祖父母に預けられました。
そんな境遇が、ロックに、さらにはブルースに
目覚めさせたのかもしれません。
3大ギタリストとは、
ヤードバーズに在籍した
3人のリードギタリストをさしていますが、
3人の中で最初に在籍したクラプトンは、
大ヒット曲『フォー・ユア・ラブ』
（原題："For Your Love"）をレコーディングして
メンバーとの音楽性の違いで
バンドを去りました。
その後、ブルースブレイカーズを経て、
クリームを結成しますが、
喧嘩しているようだと言われた演奏が物語るように、
メンバー間の関係悪化で空中分解しました。
その後で結成した
ブラインド・フェイスも長続きせず、
デレク・アンド・ザ・ドミノすも
『いとしのレイラ』（原題："Layla"）を出しながら、
すぐに解散してしまいました。
このレイラというのは、
ジョージ・ハリスンの当時の妻であるパティが
それに当たります。
ジョージ・ハリスンといえば、
ビートルズの曲でも共演しているわけですが、
ジョージとうまくいってなかったパティが
クラプトンに接近して、
クラプトン自身も夢中になってしまう
という形でこの曲が生まれたことになります。
結局、ジョージとパティは離婚し、
クラプトンはパティと結婚しますが、
後に離婚しています。
また、後に別の女性との間に男児を授かりますが、
その子供が転落死するという不幸に見舞われています。
亡き息子に捧げた曲が
『ティアーズ・イン・ヘヴン』
（原題："Tears In Heaven"）であります。

こうしてみると、
まさしく波乱に満ちた人生ですね。
これ以外にも薬物依存症や交通事故があるんですから。
天はギタリストとしての素晴らしい才能と引き換えに、
人間としての幸せを奪ったというのだろうか…。
このエリック・クラプトンという名ギタリストから
興奮や感動・ブルース魂をもらったという人が
たくさんいると思います。
そんなクラプトンに、
せめてこれからでも一人の人間として
幸があることを強く願います。