|
カテゴリ:アニメ・コミック・ゲーム
公開中のアニメーション映画「おおかみこどもの雨と雪」は、「時をかける少女」「サマーウォーズ」で注目された細田守監督の新作だ。
子育てと子供の自立といった、実写映画にも通じるテーマを、アニメーションで表現したねらいとは――。 主人公は、人間の母親、花と“おおかみおとこ”の父親の間に生まれた2人の子供。姉は雪、弟は雨。人間とおおかみの血を継いだ“おおかみこども”の成長を描く本作は、「無理に盛り上げようとしないのがポイントでした」と明かす。 父親が死んだ後の子育てから雪と雨の自立までの過程は、人間の普通の親子のそれとほとんど変わらないように見える。「他人に迷惑をかけるとか、他人の協力がないと難しいとか、子育ての苦労は必然だし、子供が2人いたら、別々の道を歩んでいくのも、途中で葛藤が生じるのも、そうですよね」 ならば、なぜ人間でなく“おおかみこども”なのか? きっかけは単純で、幼い子供を育てているお母さんが「自分の子は猛獣のよう。泣きわめくし、言葉は通じない。しっちゃかめっちゃかで」と話すのを聞いたから。“おおかみこども”という「ファンタジーのような設定」を生かせると直感もした。 「おとぎ話的な要素を介して、若いお母さんたちの苦労が見えてこないか。おとぎ話を入り口にして、真実にたどり着くことだってあるのでは」 アニメだからこそ、成長の過程を自然に描けるとも語る。上映約2時間で、13年という歳月を描くとしたら、実写映画だと「複数の俳優が演じるか、同じだけの時間をかけてドキュメンタリーのように撮らなければ」無理だ。しかし、アニメーションは「同じ人物が大きくなっていく様子を自然に描ける。これは実写に勝る点」と強調する。 アニメーションの可能性を広げる試みは、技術面にも及んだ。例えば、草が風に揺れる場面。通常は動かすことのできない、木や花といった背景美術をCGで動かした。しかも、いかにもCGで描いた風ではなく、背景美術のタッチが感じられるような表現を追求した。「『実写と合成してるんですか』と聞かれる。ということは、ひょっとしてうまくいったのかな」と受け止めている。 未知の表現に挑戦できたのは、新スタジオ「スタジオ地図」を設立したからだ。「風が吹くといったことの記号的表現をとぎすましてきたのが、アニメーションの歴史。しかし、そのままだと、観客の読み取り能力に頼りすぎて、新しい表現にチャレンジする機会が奪われる。新作を作るのだから、少しでも新しい表現に取り組みたい。スタジオを作ったことは大きな意味があったと思っています」 【記事全文】2012年8月3日 読売新聞 「おおかみこどもの雨と雪」細田守監督 まだ観てないのですが、評価は高いみたいですね。 ★おおかみこどもの雨と雪 関連グッズ★
楽天トップへ このブログのトップへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012年08月04日 00時24分43秒
コメント(0) | コメントを書く
[アニメ・コミック・ゲーム] カテゴリの最新記事
|