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10月に、来年度以降岩見沢と帯広の2市に集約して存続する道を検討し始めたばんえい競馬だが、わずか1カ月で事実上廃止の結論が下された。 岩見沢市の渡辺市長はこの日午後、市役所で会見し「予想以上の速さで市場規模と発売額が減少し、ばんえい競馬が成立する環境にない。断腸の思いではありますが、存続を断念することとしました」と2市集約案を受け入れず、廃止を表明した。 一方、渡辺市長から少し遅れて帯広市役所で会見した砂川市長も「1市での開催は困難。現状では廃止もやむなし」と説明。「想定を超えた財政支援があれば、聞く耳を持たないこともないが、現状はそんな提案もないので」と存続不可能との見解を示した。 ばんえい競馬は91年度に最多の322億8971万円を売り上げた。05年度は半分以下の154億1660万円にまで減少。単年度収支も98年度から赤字が続いている。昨年度から再建5カ年計画に取り組むが、いきなり約7億円の赤字を出した。累積赤字は約31億6000万円に上る。 低迷打開のため、現行の4市のうち、北見と旭川を取りやめ、2市開催がまとめられ、存続に前向きだった帯広が、岩見沢に共催を提案していた。両市が断念したことで、今後12月中旬までに、4市の市長会議で廃止を正式に確認する。 今週12月2日からは、帯広開催がスタートする。今年度は来年3月27日まで開催予定だが、最後まで続行できるかどうか微妙。運営する市営競馬組合は3月31日に解散することが決定している。払戻業務(レース日から60日間)などを考えると、業務が新年度にまたがないように、年度途中での打ち切りの可能性もある。砂川市長は会見で「有終の美を飾ってほしいという思いもあるが、あとは組合さんなどの意思もあるので」と厳しい表情で語った。 ○ばんえい競馬の歴史 ◆1947年(昭和22) 農耕馬の祭典として定着していたが、地方競馬法制定の翌年、北海道馬匹組合連合会主催で岩見沢と旭川で開催された。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
November 28, 2006 01:07:49 PM
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