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2008/05/02
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第一世代のハイブリッドカーは、ガソリンエンジンと電気を併用する移動体モデルであった。次に登場する予定の第二世代は、ガソリンエンジンが排出した排気ガスを資源として、そこから電子を取り出して発電するモデルとなる可能性がある。排気ガスから電気を取り出すので、環境性能は頗る高いものとなる。

 ガソリンは消費するものの、その排出したガスが総て電気の素であるイオン源となっているため、電気代はかからなくまったくの只となる。発電効率を今後向上させていく必要はあるのだが、改善すればするほど走行距離はどんどん伸びていく。エンジンの排熱を電気に変える素子もある。熱平衡と発電出力の増加を同時に進めていけたなら、より合理性の高いシステムを組むことができるのだ。

 発電機の構造を工夫することによって起電力を確保し、効率の高いモーターを組み込むことによって、回生システムに加えて消費した電力を取り戻す仕組みは、鉄道分野既では夙に実用化されていた技術。電気エネルギーの実質的な損耗はおよそ20%と見込まれている。このため、消費した分の電力を埋め戻す発電能力を与えておけば、活用可能な電力を余得として利用できるようになる。

 自宅の電気代を削減する効果も期待できる。この方式なら自動車の販売台数を増やしても、環境汚染を防ぐことがすぐにでもできる。世界が待っていた排気ガスを資源とする自動車が、日本で誕生するようになるかもしれない。環境汚染物質を排出しない内燃機関が登場したとき、温室効果ガスと光化学スモッグは問題ではなくなる。


 第一世代の改良モデルは、家庭用のコンセントから充電する仕組みだったが、第二世代のモデルは自動車がもっている蓄電ユニットから、家庭の交流タップを経て電力を取り出せるようになるだろう。様式が変容する時代には発電所の負担を減らして、自動車の販売台数を増やす効果さえ引き出せる。そんな時代が、近い将来やってくる。

 消費したガソリンを復元する能力をもつ第三世代の移動体はもう少し先だが、排気ガスを無害化することと発電を行うこととが同時にできる能力をもつEVは、この先唐突に登場することは大いにあり得る。第三世代のハイブリッドカーでは燃やしたガソリンを再生する能力をもち、もはやハイブリッドではなく別の呼称で呼ばれるようになる。廃棄物を一切ださない移動体モデルが、第二世代の後を追いかけて公開される。ゼロエミッションと呼べるのは、このモデルしか存在しない。
 
 化合物を電離してマイナスイオンをとりだすと、電化の移動状態である電流を生み出せる。しかも電離したあとのそれぞれのイオンは、最終的に元の元素へと復元して落ち着く。このメカニズムを応用したサイクルを構築すると、ガソリンを再生して再利用することができるようになってよい。発電原理に関する理論を点検すると、そんなことが不可能ではないということがみえてきた。

 第二世代のハイブリッドカーを作ることに、それほど多くの困難などはない。単原子状態にある廃棄物は残されるにしても、容器内部に保管しておくことができるため、散逸して二次生成する物質を新たに生み出すようなことにはならない。ガソリンの消費も減らすことになるので、経済効果と環境効果を同時に発揮するようなモデルができる。

 自動車の電気系統が直流であることは、搭載しているバッテリーの存在が教えている。自動車のシステムのような直流回路を家庭でも採用すれば、大地震に襲われても当座の生活に支障がでるようなことはおきない。東海、東南海沖地震がやってくる確率が日々高まっているこの時代に、交流の送電系統にいつまでも依存したままでいて、果たして安心することができるのだろうか?

 過去の大地震が教えるところでは、電気とガス、水道は完全に止まってしまうという事実。水は給水車で補給することができるにしても、電気は送電線が復旧するまでは利用できない。ガスが電気より先に復旧すると、漏出したガスに引火することがあるため、電気の状態を見届けてから最後に復旧させるのが一般的な措置となる。交流が貯めておけるような電気であったのなら、災害に遭遇しても支援体制が大規模化する理由はなかった。

 大地震がやってきても電気が確保されているのなら、問題多くは直ちに消え去る。心配なのは食糧と水の確保の二点のみで最低限度の暮らしが成り立つ。だが、交流送電を採用している限り、それは望むべくもないことなのだ。直流化するということをこれまで奨めてきたその理由とは、この点にこそあったのだ。日本では温暖化と大地震に関する危機感が希薄であった。他人事のように論評するだけの政治指導者が生まれているその背景には、同じ資質を持つ国民の無言の支持の存在に留意しなければならない。


 自動車がただ走ることだけでなく、搭載している装置を自在に使えているというのは、すべての移動体に二次電池(バッテリー)が設けられているからだ。照明や音楽、GPS、テレビをつけたまま、何時間でも走ることが当たり前の時代となった。これと同じ効果を自宅でも維持できるようにしておけば、電力会社の送電網に頼ることなく、豊かな電化生活をより一層楽しむことが可能になる。地下資源を燃やさずにた便利な暮らしを楽しむためには、そんなことを可能にする新電源を開発すればよい。

 蓄電容量を高めることであらゆる電気製品を使えるだけでなく、その状態を数日間維持することもできるだろう。蓄電システムを普及していく最終相では、太陽光発電を設置しておくだけで、年間の電力を需要地で備蓄保存できるようになる。夢のような話に見えるかもしれないが、やる気になれば比較的簡単に実現してしまうことなのだ。

 日本の技術は、そんなレベルへと以前から達していた。科学の成果は活かして使わなければ意味がない。特定少数のための旧弊な権益確保に執着しなければ、合理性のある万人のための優れた仕組みとすぐ入れ替わる。守っていてはならないシステムに執着していると、最悪の結果を自らの手で招くことになりかねない。





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最終更新日  2021/09/18 07:58:44 AM
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