308854 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

いい星つくろう

いい星つくろう

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2011/04/10
XML
カテゴリ:カテゴリ未分類

​ 原発が決して安全なものではない、という事実が津波に襲われた後、はしなくも発覚してしまったのだった。原子力政策を推進してきた時の権威とされていたすべての組織が、存在の意義を悉く失うという粗末な結果を手に入れた。それが誤った認識であったという事実を、一度も承知することなく、原発推進の基本的な前提条件として、権威筋が安全性を保証してきた過去の経緯というものが、放射能による被害をより一層拡大させることとなったのである。

 日本で放射能事故など起き得ない、と言い張って権威的に振舞っていた者どもが、原発に潜在していた水素による破壊に遭遇する破目へと一瞬で陥った。核物質による広域的な放射能汚染を、自ら下した判断の誤りで、拡大させてしまったということになる粗末な結果が顛末として定った。まことに皮肉な結果であった。

 原子炉を設計した段階で、水素爆発がおきた場合の対策が考慮されていたのであれば、その被害を未然に防ぐ対策を施すことは十分にできていた筈だ。懸念される要素が一つでも確認されていたのなら、それが引き起こすであろう反応の最終結末を、事前に予測する程度のことはできていたのだ。水素爆発が熱の上昇で引き起こされる、ということは要するに誰にも考慮されていなかった。
 水素爆発の発生機序そのものが、未だに解明されていないという現実の拙さというものが、この問題の深刻さをよく表している。根拠が定かでない権威的存在が許容されているとき、誤った果ての逃げ場のない結末がある日筒善訪れる。


 彼らが権威的存在として威圧的に振舞うことが許されていたのは、原子力が安全なエネルギーだと国民が等しく思い込まされていたからだった。核分裂によって生じたエネルギーを、完全に制御することはできない。このことが事実として明確になったとき、権威の化けの皮が剥がされた。判断を誤っても権威であり続ける、ということは許されない。赤裸になった過去の権威ほど、哀れでミスボラシいものはない。その姿はまさに正視に堪えないものがある。ことここに至っては、もはやどのような言い訳も通用しない。必要なのは反省という謙虚な姿勢を取り戻すということなのであり、判断の誤りを正当化しようとすることなどではないのだ。

 みせかけの権威に欠けている最大のものとは、謙虚であるというその姿勢の欠如。真の権威は十分すぎるほど謙虚だ。既に起きてしまった起きてはならない原子力事故を、どのようにして速やかに終息させるのか。その手腕が試されるのは、寧ろこれからのことなのである。その段階で再び判断を誤ることがあっ
ては、なるまい。

 国民すべてが救われることなく、ひたすら苦しみを増していくばかりとなるだけなのだ。核に依存しないあたらしいエネルギー体系を、この機会に急ぎ樹立しておかなければならない。原理原則に立ち返って、改めて基本条件となっている事柄を再確認することにより、壁を打ち破るための道を探り出せるようになる。既存の有害なインフラである交流の高圧送電という方法を、これからも是として維持し続けていたいのなら、人類は温暖化を進めていったその果てに、地球からの報復を受け続けていなければならず、生息環境を劣化させたその果てに突然滅ぶこととなるだろう。



 原子力発電そのものをなくしてしまえば、原子力・安全保安院や原子力委員会、原子力安全委員会などの紛らわしい組織は、ただの無用の存在へとなり下がる。役に立たない制度を維持するためのコストを、これ以上負担する理由などどこにもない。速やかに無くすべき優先度の最も高いグループに、分類しておくのがよい結果へと繋がっていく。原発がなければないなりの、まったく別の新たな方法を模索すればよいことなのだ。

 火力発電も同時になくす方法を、急いで探るべき絶好のチャンスがやってきている。この国がもっている潜在能力を一斉に引き出してやることにより、たとえ不可能なことであったとしても可能にできる。問題の所在が見えていなかったのだったからこそ、原発という鬼子を育て上げてしまうこととなったのだった。

 その間に費やした膨大なコストは、完全に無駄になったということなのだ。これが動かすべからざる不毛の結末。過ちに気付いた時、その原因をこれ以上温存していてはならない。原発に代わり得る電源は、間違いなく存在する。過去の拙い実績を顧慮して、未来の優良なエネルギーを遠ざけることがあってはならない。有害なシステムというものは、どのようなものであるにせよ、不利益だけを結果に残すものなのだ。

 物理系出身の当事者たちは、原子炉内外に存在するはずのない水素分子の濃縮、という化学的な変化を完全に見落としていた。水素は最も小さくそして軽い分子H2であるため、核分裂を起こす大きくて重たい粒子より早く、炉外へと比較的簡単に導くことができていた。質量の違いを使って篩分けるだけのことで、水素濃度を上げずに水分子へと戻すことはできていたのだ。既に生成分離していた酸素と、再結合させる方法は系内に残されていたのである。

 復水器では気体の水を液体へと戻すだけなのだが、熱分解した水素と酸素とを再結合させてやることにより、気体となったそれぞれの成分を、元の液体の水へと戻すことは可能となっていたのである。
 この再循環系を原子炉内部に組み込んでおきさえすれば、クローズドシステムで二重の熱交換系が成り立つようになっていた。仕組みそのものは非常にシンプルであるため、問題の本質を承知していたのであれば、有効解は比較的容易に得られていたはずだ。

 熱の昂進で水素分子が二次生成し、その濃度と熱とが同時に高まったことによって、破壊力の極めて強い水素爆発が引き起こされた。このメカニズムが分かっていたのであれば、対策を講じることにさしたる困難はなかった筈だ。水素が二次生成しそれが濃縮されて爆発する、ということが考慮されていたとする証拠はどこにもない。この手抜かりの存在こそが、放射能を大気圏と海洋とへ同時に拡散させることになった最大の理由なのである。その他の問題点をここで指摘するのは、本項目の主題から外れている。

 原子力エネルギーは確かに有益なものではあったのだが、それ以上に極めて有害な結果を人類へと与えてしまうものでもあった。毒性が余りにも強いことから、功罪として括ることがそもそもできない。核分裂で生じた熱という方法以外にも、磁場変化を有効に与える道は複数残されている。磁束密度を高める方法に加えて、磁場変化を同時に強めてやることによって、十分な電力を取り出せるようになる。交流の高圧送電に頼り切っていたために、原発の関与が必要不可欠の条件となっていた。今回の自然災害は、原発を推進してきた思惑の一切を否定した。人類は、この事実から謙虚に学ばなければならない。

 原発の安全神話は自然災害の前に、それを推進してきた権威筋によって脆くも崩れ去ったのである。追加の対策を講じれば原発の再建設が許される、という理屈は成り立たない。放射性物質の拡散は、既に地球規模で進みだしている。再びこのような不始末を引き起こすことがあっては、ならない。文明は核の誘惑から離れ、健全なエネルギーを速やかに開発しなければならない。地下資源の関与を前提とするすべての発電方式は、環境の劣化を引き換えに要求するものであるからだ。

 化石燃料は燃焼による酸化作用で二酸化炭素を生み、バイオマスなどの炭化水素系資源は、気体の水をそれに追加して生みだす。水素を電離する燃料電池は、気体の水と液体の水を発電する際同時に生みだす。大気成分に水分子が増加していくのだから、湿潤化を進めて降水量を嫌でも増加させることになっていた。ゲリラ豪雨やドカ雪がこのところ頓に顕在化するようになったのは、天然ガスの絶えざる燃焼が寄与していることなのである。​

 

 次世代の資源として有望視されているメタンハイドレートは、温暖化の原因である二酸化炭素、その結果である海面水位の上昇とを、同時加速するだけのものとなる。降水量の増加でおきる洪水は多くの地域で同時多発的に発生するようになり、居住または耕作可能な平地面積は、その結果として次第に狭まっていく。この実に単純な理屈が、今のところ誰にも見えなくなっている。この事実の方が寧ろ恐ろしいことなのだ。

 文明の突然の消滅は天変地異の増加という理由だけでなく、自然条件の下では分解しない水の増加による水没の結果として、緩慢な経過を閲した後に不可逆反応の一としておきるのだ。その予兆は気象条件の変動要因として、既に現実のものとなっている。
 資源を必要とする総ての電源は、有害な経過と結果とを人類へと残すのみ。この問題を回避するには、資源に依らない電源とは何かということを探っておかなければならない。それには発電原理を再確認する必要というものがあったのだ。

 磁場変化を導くための運動エネルギーの与え方に、根源的な課題を解決する道が隠されていた。このことは運動エネルギーの与え方を変えてやれば、資源を必要としない発電が成り立つ、ということを意味していたのだ。大規模発電所で生み出した電力を、集中制御するという一見効率的に見える方法を採用してきたことにより、長距離の高圧送電を行う必要性を生じさせてきたのである。対蹠的な関係となる微小低圧の電力を、需要地で消費者が直接生みだすような仕組みに置き換えることで、環境問題と経済問題とを止揚することが可能になっていた。

 電源の独立分散化ということが、人類に唯一残された道だったということなのである。この事実に学べば、有効な対策とは何かということが具体的に見えてくる。問題の所在が判明すれば、有効な対策が短期間で打ち出せるようになる。交流の高圧送電を絶対視していると、温室効果と核物質による汚染だけでなく、湿潤化と水の増加が同時並行的に進むようになっていき、地表の水没を単に早めることになるだけなのだ。

 電力を輸送するその必要性を消してしまえば、送電線は無用の長物と化す。小型の電源が住宅ごとに用意されているのであれば、小さな運動エネルギーを与えてやるだけのことで、必要な電力をいくらでも取り出せるようになっていてよい。この差が繁栄を導くための基本的なゲインを生みだす。経済の安定的な成長というプロセスが、エネルギーコストの大幅な低下が続くようなら、恒久平和の実現は里程標に書き込めるほどにまで近づく。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2021/04/25 10:46:18 AM
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.
X