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テーマ:絵画(419)
カテゴリ:絵画
2019年10月28日(月)上野の森美術館で開催されている
「ゴッホ展」を観てきました。 ゴッホの画業はわずか10年ですが、初期はイスラエルやマリス兄弟 といったハーグ派の画家との出会いから、日々を生きる農民の姿を 丁寧に描写し、自然や人々のありのままの姿を描くことを学びました。 その後パリに出た頃から、印象派のピサロ、モネ、ゴーギャンなどと 親しく交流して、独自のスタイルを確立していきました。 (#^.^#) ![]() 【「オリーヴを摘む人々」 1889.12 サン=レミ クレラー=ミュラー美術館】 精神療育院に暮らす中で周囲の自然に題材を求めていた時期、 ゴッホは糸杉とオリーヴの木の造形や佇まいに強く惹かれ、 それらを何度も描いた。 光の加減で様々に雰囲気が変わるオリ-ヴを 何とかとらえようとしたのか、 それぞれの絵は空の色とオリーヴの木の色が異なり、 全く違った印象を与える。 ![]() 【夕暮れの松の木 1889.12 サン=レミ クレラー=ミュラー美術館】 何本かの枝は折れていて、枝や野原には薄く雪が積もっている。 中央やや右には太陽が描かれ、 木の下の小径には傘をさして歩いて行く女性が見える。 ![]() 【「麦畑」 1888.6 アルル P.&N.デ・ブール財団】 アルピーユ山脈を背に、画面のおよそ3分の2を小麦畑が占めている。 豊かに実った小麦が放つ強烈な黄色が生き生きと描かれている。 空の部分で混ざる水色と薄紫との対比が美しく、 南フランス・プロヴァンスの 澄み渡った空気が香ってくるようだ。 ![]() 【「糸杉」1889.6 サン=レミ メトロポリタン美術館】 サン=レミの療育院に入院してから比較的早い時期の作品。 エジプトのオベリスクのような美しい線と均衡を持つ糸杉に 魅了されたゴッホは、糸杉が過去の西洋絵画にあまり 描かれていないことに気づき、数点の作品を描いている。 ![]() 【「薔薇」 1890.5 サン=レミ ワシントン・ナショナル・ギャラリー】 1890年5月、サン=レミでの退院前の時期には体調が安定して、 多数の作品を描いた。その中には花の静物画も複数含まれ、 うち2点は薔薇を描いたものだった。 花瓶からあふれんばかりの薔薇を生き生きと描くことで、 春の訪れや自然賛美、健康が回復したことへの喜びが 率直に表現されているようだ。 (*^-^*) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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