世界の片隅で小さな声で申し訳なさそうに「スティール!」と叫ぶ!

2024/02/08(木)18:46

F2aとF2a11という真空管

真空管(239)

SIEMENSのF2aとF2a11という真空管を紹介します。 先日紹介したRS1003という真空管よりはプレート損失はずっと低いですが、堂々とした風格のある真空管です。 箱はこんな感じ。本物かは不明。 F2aとF2a11との違いはベース(ピン)です。 電気特性に関しては、ほぼ同じです。 規格に関しては、真空管(Electron tube) 規格表データベース「F2a」規格表と真空管(Electron tube) 規格表データベース「F2a11」規格表が参考になります。 etracerで三結特性を測定しましょう。 280V40mAと350V60mAで。 【F2a:1本目】 Ep=280V Eh=6.3V, Ih=2.05A Eg1=-13.3V Ip+Ig2=39.83mA Ig2=5.07mA rp=1331Ω gm=11640μS μ=15.5V/V Ep=350V Eg1=-16.2V Ip+Ig2=59.67mA Ig2=7.40mA rp=1137Ω gm=14136μS μ=16.1V/V 【F2a:2本目】 Eh=6.3V, Ih=2.03A Ep=280V Eg1=-11.8V Ip+Ig2=39.20mA Ig2=4.73mA rp=1313Ω gm=13141μS μ=17.3V/V Ep=350V Eg1=-14.4V Ip+Ig2=60.31mA Ig2=7.11mA rp=1119Ω gm=15439μS μ=17.3V/V 【F2a11:1本目】 Eh=6.3V, Ih=2.03A Ep=280V Eg1=-13.3V Ip+Ig2=40.24mA Ig2=5.31mA rp=1375Ω gm=11174μS μ=15.4V/V Ep=350V Eg1=-16.2V Ip+Ig2=59.88A Ig2=7.64mA rp=1180Ω gm=13392μS μ=15.8V/V 【F2a11:2本目】 Eh=6.3V, Ih=2.02A Ep=280V Eg1=-14.0V Ip+Ig2=40.79mA Ig2=5.01mA rp=1372Ω gm=10428μS μ=14.3V/V Ep=350V Eg1=-17.1V Ip+Ig2=59.87mA Ig2=7.21mA rp=1189Ω gm=12124μS μ=14.4V/V なかなか高感度な球ですね。 三結でのrpが低いのも良いです。 ebayで買ったアダプタを使ってTU-8200R(魔改造品)に挿しました。 4Aクラスのスイッチング電源を左右chに用意しているので、2Aくらいのヒーターなら全然余裕で灯せます。 最近はF2aもあまり見かけなくなっていますね....。 やはりアジアの富裕層コレクターの倉庫行きなのでしょうか。

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