カテゴリ:真空管
TESLAのRD27Aという真空管を紹介します。
プリントが黄色でなく赤色です。 以前、RD27ASを紹介しましたが、あれは形状が寸胴で、今回のは茄子型です。 RD27AとRD27ASは、PX25の類似(ほぼ同等)管です。 なんで素直にPX25を買わないのか? ...といいますと... 私が中学時代、PX25やDA30(或いは300B)といえば、「お金のある50代後半~70代の爺さんが立派なオーディオ装置のアンプに使用している」という印象(偏見?)が強く、今でもこれらの有名な銘球に対して抵抗があります。 しかし今年の夏に私は60歳を迎えるので、 気がつけば自分がそういう爺さん達の年齢になってしまった... という、とても複雑な気持になっています。(笑) さて本題... 今回紹介するRD27Aと以前紹介したRD27ASですが、造りは似ています。 プレートの色が違いますね。 右のAは黒、左のASは灰色です。 フィラメントの吊り方は同じです。 この吊り方、綺麗な造りですね。 規格に関しては、真空管(Electron tube) 規格表データベース「RD27AS」規格表が参考になります。 RD27ASの規格表に茄子型の絵があるのですが、どうなんでしょう?? AとASの違いは茄子か寸胴かと思ってましたが...。 フィラメント点灯の様子。 etracerで特性を測定しましょう。 400Vで50mA流れるところを見ます。 【1本目】 Ef=4.0V, If=1.86A Ep=400V Eg=-31.3V Ip=50.40mA rp=1297Ω gm=70171μS μ=9.1V/V Ef=3.8V, If=1.80A Ep=400V Eg=-31.3V Ip=50.11mA rp=1311Ω gm=6957μS μ=9.1V/V 【2本目】 Ef=4.0V, If=1.89A Ep=400V Eg=-30.4V Ip=49.79mA rp=1283Ω gm=7393μS μ=9.5V/V Ef=3.8V, If=1.83A Ep=400V Eg=-30.4V Ip=49.45mA rp=1295Ω gm=7327μS μ=9.5V/V Efを0.2V下げてもびくともしません。とても優秀です。 実際の動作はIp=45mAくらいが良いかもしれませんね。 良い状態のRD27Aに出会えてとても幸運です。 PX25系の球は、程よいrpと程よい感度と程よいバイアスで使いやすいと云えます。 高感度な球ならではの魅力ですが、その高感度ゆえに発振対策は大切なように思えます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Feb 10, 2024 06:29:54 PM
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