市民バンド演奏会を終えて……
土曜日は市民バンドの演奏会で、全ての曲の指揮を振りました。メンバーの皆さんのおかげで、何とか務めることができました。あるがとうございました。今回はなかなか難しい曲ばかりで……、こちらも勉強になりました。ファンファーレとアレグロウィリアムズの有名な曲。1953年の作曲だから、今となれば古典かもしれませんが、この時代の曲、もしくはそれ以前の曲には、いい曲が多いと思っています。6月のファミリーコンサートの後に、団長のK君と話している時に、「やってみたいね」ということになり、(まさか、本当にやるとは思っていなかったが……)やってしまった曲です。冒頭のファンファーレは、お互いに緊張したのか、やや固かったですが、トランペットセクションを中心に、よく響いていたと思います。アレグロの方は、螺旋構造を描きながら、盛り上がっていくということを表現してみようと頑張りました。混沌とした渦を巻きながら、最後に向かっていく……という感じでしょうか?ファイブリングス1985年頃のコンクール課題曲です。もともと、NHK時代劇「宮本武蔵」の主題曲を、作曲者自身がコンクール課題曲に再構成したものです。今の課題曲とは違い、かっこいい曲ですが、途中のティムパニの連打が見ている者を引きつけますね。ヴァリアの歌コンクールで有名な「メリーウィドウ・セレクション」の中間部の曲です。リードの編曲で、「~セレクション」よりは重厚な感じになっています。こういうゆっくりした曲は、逆に指揮が難しく、気をつかうものです。エル・カミーノ・レアル吹奏楽ファンなら、誰でも知っているリードの名曲ですね。中間部は歌わせようと思ってがんばりました。7拍子や8拍子が交互に出てきたりするので、これも、なかなか神経を使いました。後半は一気に……と思ったのですが、あまり速くしすぎると乱れる可能性が高いので、テンポは144で行きました。それでも、十分なクライマックスだったようです。以上が一部です。もう、この時点でビールが飲みたくなるぐらい、汗をたくさんかきました。バードランドウェザリポートの有名なベーシスト、ジャコパストリアス……。実は、1982年、横浜球場で行われた、「オーレックスジャズフェスティバル」で、当時、大学1年だった私は、彼のベースを生で聴いています。その時の印象、夕暮れのスタジアムに、「バードランド」の冒頭のベースが流れてきた瞬間は、今でも覚えています。そのイメージが強すぎたかな……。メンバーの皆さんは、NSBしか聴いていない方が多いようで、なかなかかみ合いませんでした。原曲の雰囲気は出したい……、でもメンバーとの最大公約数を探さないと、ガタガタの演奏になる……。そういう厳しさの中での演奏だったようです。ちなみに、私は、マンハッタントランスファーの「バードランド」も好きです。曲は違うけど、「バードランドの子守歌」も大好きです。スタンドアローンNHKで、年末に3年に分けて放映している「坂の上の雲」のテーマ曲です。日露戦争の時に、陸軍騎兵隊で活躍した秋山好古、その弟で、連合艦隊で東郷平八郎の下で作戦を立てていた、秋山真之……この2人の兄弟と、真之の友人、正岡子規……この3人を中心とした、司馬遼太郎原作のドラマです。スケールの大きな作品で、今原作を読んでいるのですが、2人だけでなく多くの人が、黎明期の日本を背負って、ロシアという大国相手に、知略の全てをかけて戦ったかということが、よくわかります。音楽もなかなかのスケールですが、やはり、司馬遼太郎の原作には圧倒されてしまい、忘れかけていた「日本人の誇り」を思い出させてくれます。ドラマは、今年が2期ですね。昨年の5話も全部見たので、今年の分も楽しみです。おっと、演奏会とは全然違う内容になってしまいました。2部後半には、とても苦労した、恐怖の曲……が、待ち受けていたのですが、それは、またの機会に書きます。長々と失礼しました。クリックを忘れずに!↓にほんブログ村