529796 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

乗り物嫌い

Bは俗に言うカンの強い子らしい。ちょっとした刺激でチアノーゼになるくらいなきわめく。夜泣きもすごい。Aが体が弱いので、まあ扱いにくくても元気だからいいや、という気持ちでいた。二人目の子ども、二人目の孫になると周囲もそれほどぴりぴりしなくなる。王様状態だったAの時と比べると、Bはまるで反対、質素なものだ。

Aの時は朝食はこれこれ、洋服は今日は白がいいんじゃないかと祖父母の干渉はすさまじく、私は母親だけれどどちらかというと乳母かお世話係に近かった。Aをだっこして祖父母のどちらかあるいは両方にお供。その頃と比べると、Bに何を着せて、何を食べさせようかを好きに決められる生活は楽しい。

Bの首が据わり、私も産後の疲れが取れてくるにつれ、外出したくなった。今までは誰かに車を出してもらって、Bを抱いて乗っていたのだけど、自分で運転して買い物に行く方が、自由が利いていい。早速チャイルドシートにBを乗せて、運転してみたのだけれど・・・

「ぎゃあああああああ。」エンジンをかけたとたん、Bがわめきだした。少しぐらい仕方ないわとそのまま走らせると、急に静かになった。慣れたのかなあ?信号待ちでふとBを見ると、紫色になって固まっている。泣き喚きすぎて息を吐ききってしまい、もう声がでないのだ。チアノーゼを起こして紫キャベツみたいになっている。あわてて一番近いスーパーで車を止め、Bを抱っこして買い物だ。今日の反応をみた限りでは、せいぜい5分の距離にしかいけない。Bの機嫌のいいときに、ごく近場の場所で買い物をするのが私の習慣になった。

機嫌が悪くなると車を降りてからも泣き続けるのには正直閉口した。Bはとにかく乗り物嫌いで、ベビーカーにも乗りたがらない。おんぶも嫌いなので、私はいつもBをいつも抱いて歩いた。「ベビーカーに乗せたら?」「おんぶしないの?」周りからいろいろ言われたが、紫キャベツにしたくないのでしょうがない。Bはとにかく振動するものが嫌いなので、Bが生まれてから、掃除機がかけられなくなった。


© Rakuten Group, Inc.