文化座「三つの寳」高浜文化会館公演
会館近くの踏切。いい天気でした。高浜文化会館。「三つの宝」舞台装置。プランは石原敬。コンセプトは古いラジオが紙芝居の枠になっている、というもの。芥川龍之介はラジオが好きだったそうで、それと「世の中は、箱に入れたり傀儡師」の箱をイメージ出来るもの。石原は、こういう質感を出すセンスがいい。俳優は八名。だいたい一人十位の役を演じる。白、杜子春、三つの宝、間に語り、芥川の随筆、せのう河童さんの少年H、など挟む。今回の公演は、教育委員会が主催、観客は小学生、中学生、先駆けて俳優達がのワークショップをやって、その発表も行った。杜子春の地獄めぐりと、ラストの「おっかさん!」まで舞台で群読で演じる小学六年生、担当の先生もふくめて緊張感が初々しい。しかし誰一人として咬まない! カツゼツも完璧。全ての言葉が届いたのには、脱帽、いっぱい稽古をしてくれたのでしょう、スタッフも乗ってやってくれました。今日の夜の話題は小学生でしょう。杜子春役の子が風邪で出られず、急遽、代役になったそうで、本人はさぞかし残念…。いや、にしても感心。低学年も本編より集中してみてました。