かわいい雪ウサギ
雪うさぎ(ユキウサギ) ユキウサギは冬の季語とも知られ、冬になると白い毛に生え変わる北方のうさぎのことで成長すると50センチほどになります。危険を察知すると、強靭な後ろ足を蹴り上げてものすごいスピードで逃げ去りますが、その最高スピードは時速80kmにもおよぶと言われます。 ユキウサギは、ウサギ科のウサギ属に属するウサギで日本では北海道に生息しています。寿命は3,4年ほどと言われます。 夏の頃のユキウサギ(上) 冬のユキウサギ(下)雪うさぎ(雪像) 雪を手のひらなどでウサギの形にして固めた雪像のことです。まず、雪でウサギの形を作り、ユズリハを耳にして、ナンテンの赤い実を目にしたものが多いです。雪が積もった時、雪だるまとともに人気のあるのが雪兎(うさぎ)です。雪でつくられた縁起のよいマスコットと呼べるかもしれません。 雪うさぎを見上げる白ウサギイラスト雪うさぎ(種まきうさぎ) 福島市の妻連山には吾妻小富士(標高1707mの火山)という山があります。3月下旬の雪解け頃には、北東の斜面に「雪うさぎ」と呼ばれる現象があらわれます。「雪うさぎ」は、谷間の雪が残り、山腹の雪が溶け出し、残雪があたかもウサギのようなシルエットとなることからこう呼ばれることになったようです。「雪ウサギ」は東北新幹線や東北自動車道の車窓からも見ることができるそうで、その規模は耳の長さだけでも85mもあり、耳上から顔下までは252mあるとされ、顔からお尻までだと、実に341mにも達する巨大なウサギのシルエットだそうです。 この「雪ウサギ」が見られる頃が、農業開始の指針とされてきたことから、昔から「種まきうさぎ」の別称でも親しまれています。「種まきうさぎ」は地元の春を告げるシンボルとして親しまれています。 雪解け頃に山腹の斜面に姿をあらわした「雪うさぎ」種まきウサギ伝説 昔、日照りが続いて人々が困っていたときがありました。このままでは、作物は枯れる一方です。ある日、ある農家の子供がかわいがっていた親子のウサギが2羽のトンビにさらわれるという事件が起きました。2羽のトンビはウサギを鷲づかみにすると西の方角にある吾妻小富士の方向に飛び去って行きました。 それからしばらくすると、山肌にウサギの親子のようなシルエットがあらわれたということです。さらわれた親子のウサギは山神の化身だったと信じ込んだ人々は、さっそく吾妻山に登り雨乞いの祈願を行いました。すると、ウサギの耳にあたる岩のつけ根から水がどんどんとわき出したということです。人々はこの水を田畑に引くことで作物の種をまくことが出来ました。 そのため、秋には豊作となったということでした。それ以来、人々はトンビにさらわれたウサギを神の使いだとして拝め祭ったということでした。このとき以来、「雪ウサギ」が山肌にあらわれると、福島市周辺の農家の人々は春の訪れを知り、種まきを始めたことから、「種まきウサギ」の伝説が語り継がれるようになったということです。 雪うさぎ鏡餅イラスト・ピースサインウサギイラストの無断転載を禁じます。ご利用をご希望の方は(株)アートバンクまでお問い合わせください。 干支・七福神・お正月・イラスト集