違う学部であるヒューマンリソースの学生達から声をかけられ、日本とケニアの違いについてディスカッションする機会がありました。例えば、今まではウィークポイントであった多部族に分かれていることが、英語を共通語としてPrimary Schoolから教えている(しかも会話主体で)ことや、いわゆる阿吽の呼吸に頼れないためきちんと会話をせざるを得ない文化が、今後、他国とコミュニケーションするのに大変役立つだろうと感じました。
話していて感じたのは、日本については自動車や一部の家電の製品以外については、馴染みが薄いことです。同じ極東の中国との比較においても感じます。新聞やTVでも、「中国ができたのだから、それを見習えばケニアもうまく行くのではないか」という論調が時々目に留まります。住人の数、貿易量、等々、理由は様々でしょうが、理由の一つはメディアの利用です。ナイロビにCCTVというTV局があり、常時、国営ニュースを英語で流しています(つまり、中国人向けではなく、ケニア人向け放送)し、ケニアで一番有名な放送局であるKBSが、TV、Radioとも、深夜の時間帯で英国のBBSとこのCCTVを流しているのを見かけました。また、有料の衛星TVでは、他に2つのチャネルが視聴できます。
こういう中で、我々ボランティアの役割は、草の根活動を粛々とするですが、そのことによって、日本(人)を身近に感じてもらうこと、また、その中で、日本から(わざわざ?)ボランティアとして来たということを感じてもらうことだと思っています。