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カテゴリ:万年筆
エタロンの語は実に多義だ。petit Robert という辞書によれば繁殖能力のある牡馬からはじまって、繁殖能力のある家畜一般にも使われる。材木をとめるボルト、森林の若木、足場の丸太そして基準の基になるモデル。したがって、レタロンと聞けば馬も基準も同時に思い浮かべるだろう。多義語のほうが自由なイメージが膨らむ。その分フランス語といえどもあいまいになる。もっともフランス人は、フランス語のあいまいさを利用して皮肉を言うのが好きだ。フランス語が常に明瞭だと思ったら大違いだ。 レタロンの宣伝には馬を連想させるような写真もある。しかし、ひとつの言葉を聴くといろいろ連想するものだ。 ためしにエタロンのイメージをgoogleで検索した。立派な美しい駿馬や器械みたいなものまで出てくる。なかにはレタロン・ノワール(黒い種馬)として二人の女性に挟まれた、絶倫そうな(?)黒人男性の写真も出てきた。 何はともあれ、アメ横で買ったレタロン・ノワール(万年筆)は修理の甲斐あって、すこぶる使いよい。 アメ横で仕入れた『種馬くん』ことレタロン・ノワール (2006年10月29日現在まだアメ横で手に入る) キャップのヘキサゴン(六角形)はフランスのシンボル。
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最終更新日
2006年10月31日 13時03分40秒
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