ポンテのテンポ。
さて、快晴の日曜日。この日も、朝からサッカー三昧、INAC三昧。ジュニア低学年(幼~小4)トレーニングマッチ、U-18トレーニングマッチ、U-14トレーニング。様々なカテゴリーと関わることが出来ました。ここでは、U-18トレーニングマッチの話を。対戦相手は大宮ソシオU-18。会場のグランドがフットサルコートを2,5倍くらいの広さにしたようなグランドでしたので、7VS7での試合を行ないました。15分×5本、10分×1本。さて、試合全体の印象いくつか。選手にもミーティングで話しましたが、守備面で改善していきたい場面がいくつかありました。ボールに対する守備を厳しくすること。アプローチの厳しさというか、ボールを狙っている場所に出させて、そこに厳しく行くということが弱い部分がありました。さらに言えば、ボールへの寄せの速さや圧力をかけるということ。これは、足の速さや身長の高低の話ではありません。ということは、どの選手にも出来るプレーということです。そのプレーの意識が高い選手と、あまり意識していない選手での、プレーの質の差が特に1本目に見られました。そしてもうひとつは、それに付随しますが、次のボールへの意識。常に狙い続けることは、どの選手にも可能なことなので、これは1本目からどの選手でスタートしても表現できるようにトレーニングしていきましょう。さて、U-18は毎回同じメンバーが揃うことがまだまだ難しい。そんなこともあり、1本目が噛み合わないことが多いとも感じます。そんな中、本数を行なう毎に、お互いのイメージや試合へ向かうベクトルがどんどんと上がっていくことも感じます。今回も2本目以降は、狙いどころがハッキリとしてきて、良い守備から得点というカタチが増えていきました。中3メンバーが得点を増やしていったこともこの日の収穫です。さて、もうひとつ。守備の面でなくボール保持者のプレー。現状はボールを持てば、「抜くか、繋ぐか、奪われるか」しかありません。理想は、「抜くか、運ぶか、繋ぐか、決めるか、そしてキープするか」のプレーの連続にしたい。ふたつの違いは、上は「マイボールか、相手ボールか」。下は「マイボールが続く」のみ。名選手と呼ばれる選手は、マイボールの時間が圧倒的に多い。(もちろん完璧はないのでボールを失うこともあります)いま日本でそのプレーで浮かぶのはレッズ所属のポンテ選手。「抜く、運ぶ、繋ぐ、決める、そしてキープする」を表現するプレーヤーのひとり。ポンテ選手にボールが渡ると、レッズのリズムが生まれるイメージです。レッズの試合を観ていると、難しいプレーをする訳でないのですが、味方選手が絶大な信頼して置いていることは一目瞭然。なぜなら、突破も出来るし、パスも出来るし、得点も決めるし、何よりも簡単にボールを失わないから。上手い選手とは、ポンテ選手のような選手のことを言うのでしょうね。サッカーの楽しみ方、いくつか。「なんで、あの選手は監督や仲間から信頼されているのだろう?」。「なんで、あの選手はボールを獲られないのだろう?」。「なんで、あの選手は点を獲るのだろう?」。「なんで、あの選手はボール奪取が上手いのだろう?」。時にはそんな視点でサッカーを観てみると面白さは広がっていくかもしれません。さて、「ポンテのテンポ」。逆さから読んでも、「ポンテのテンポ」☆☆☆