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カテゴリ:世界の絵画
輪島で見られる世界の絵画─3
ルイ14世付主席宮廷画家 シャルル・ル・ブラン(1619─1690年) 『フランス王ルイ14世と王妃マリー・テレーズの肖像画』 フランス[H280×W180cm]イナチュウ美術館所蔵 ルイ14世は、ブルボン朝最盛期の王で、「朕は国家なり」と宣言し、太陽王と呼ばれました。ベルサイユ宮殿を創設したことでも知られています。王妃マリーテレーズは、スペイン王フェリペ4世の娘です。絵に残る数ヶ所の弾痕は、フランス革命当時のものといわれています。 イナチュウ美術館所蔵のこの絵は、ルイ14世に憧れていたフィリピンのマルコス大統領とイメルダ夫人の所有していたものと伝え聞いております(1983年頃)。マニラのマラカニアン宮殿に掲げられていたもので、政変がおき、ハワイへ亡命したときに一緒に持ち出されました。1989年マルコス大統領の死去に伴い手放されたものです。 画家のシャルル・ル・ブランは、パリに生まれ、ペリエとヴーエに学び、1642年ローマに滞在したおりにブーサンのアトリエでも仕事をしています。帰国して、1655年からアカデミー評議員となり、63年に会長に就任しています。 1662年以来、ルイ14世付主席画家となり、ベルサイユ宮殿の造営と装飾などを行い、美術行政の指導者として影響力を示しています。代表作の『宰相セギエの肖像』など、華麗な肖像画や宗教画を遺しています。 (2007年11月10日記・イナチュウ美術館) イナチュウ美術館ホームページ 稲忠グループホームページ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年11月10日 15時29分24秒
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