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カテゴリ:能登のお祭り
能登のお祭り紹介 1
能登は祭りの宝庫といわれ、特に夏から秋の祭礼に催される「キリコ祭り」が有名であるが、各地域、市町村ごとに氏神の祭礼や山の神、あるいは田の神に五穀豊穣を祈願する神事は季節を問わず行なわれている。これは、能登に限ることなく日本ならどこでもみられる傾向だろうけれど、能登には、ちょっと珍しい祭りや神事があるので紹介してみたい。 豊作を祈る春祭り、収穫に感謝する秋祭り──と、春秋に祭りが集中するのは田畑、山野に神が宿るという人々の信仰のあつさを表すものだろうが、その代表的ともいえる「田の神祭り」に国指定重要無形民俗文化財の「アエノコト」がある。 アエノコトは、冬に田の神をお迎えし、春を迎える直前に送りだすという神事であるが、これは地域の祭りではなく、各家ごとに行なわれている。毎年、アエノコトの模様は県内のニュース番組で必ず報道され、輪島市町野町の中谷家のアエノコトがよく知られている。 12月5日に田の神を迎え、翌年2月9日に送りだす。田の神迎えは、午後3時、主人が裃を着て鍬を持ち、苗代田(のしろだ)に迎えにいって家まで案内する。茶の間から座敷へ通し、風呂場に案内する。身を清めたあとの饗宴は、田の神は夫婦神として、御膳は2つ並べられ、その他、種籾をはじめ山、畑、田、海の幸がふんだんに盛られている。2月9日の田の神送りは、同じように風呂の後、御膳をすすめ、苗代田へお送りすることになる。 ◆能登のお祭り館「キリコ会館」の2階展示室では、このアエノコトをはじめ、能登に伝わる神事「能登の奇祭」をいくつか展示紹介しています。上の写真のように、形態と写真による解りやすい案内です。能登の祭り文化を知る一助になればと願っています。 キリコ会館ホームページ (2007年12月1日記) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年12月01日 16時12分21秒
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