福岡医療外国語研究会

さわやかな秋晴れが心地よい毎日ですね。
個人的には一番好きな季節です。

11月のドクター講義は、一ノ瀬クリニック＆カウンセリングルーム
の一ノ瀬　孝行先生にお越し頂きました。精神科のお話です。

精神医学書のいくつかから抜粋したデータを元に、意識障害や痴呆、
うつ病について、そして精神の病の軽度の症状から重度の状態までの
詳しいご説明がありました。
素人としては、うつ病やストレス疾患くらいは、聞き慣れていても、
脳侵害には慢性・急性がある、とか、欠陥状態、器質性認知症、記銘弱
など慣れない単語もいくつかありました。
こうして分析してみると人間の脳や心の繊細さを改めて知ったような気が
します。

授業の最後の質問タイムでは、医療に携わる方々だからこそ、疑問に
思われる内容のquestionが飛び出していました。
身近にうつ病の方がいて、その方の症状の変化を知り、年齢や遺伝と
関わりがあるものなのか・・・症状を緩和させることは可能なのか・・・
今の医学にしても、これをすればよくなる、改善する、といった
明確な治療方法はないのが現実のようでした。

以前、テレビで痴呆患者を抱える家族の特集を見たのを思い出したり
もしましたが、ご家族の思いや努力には心打たれるものがありました。
家族の愛情や優しさで、奇跡が起こることもあるという内容でした。
このことは一ノ瀬先生が最後におっしゃったことにもつながっている
気がします。
「人は孤独にならない権利がある。
　人は人を孤独にしない義務がある。
　私は精神科医として、このことが常に心にあります。」


一ノ瀬先生の講義前には、熊井さんから外科・整形外科関連用語の
ご説明がありました。別紙で配られたものの中に、英語の月の名称では
古代ラテン語の時代、7月と8月が追加になって2ヶ月ずれが生じた、
というお話がありました。ジュリアスシーザーの時代がいかにEnglishに
影響を及ぼしたかが分かる面白いお話でした。

もう何度かお伝えしていると思いますが、念のため、12月のスケジュールを
再度ここで確認したいと思います。
12月は第一と第二土曜日にクラスがあります。
12月4日がドクター講義（看護師、薬剤師合同クラス）、
11日が看護師クラスになります。
4日は、会場が博多リバレイン10Ｆ交流室です。(15時スタート）
こちらもお間違いないようにお願いします。


written by EM