2015/06/14(日)07:19
今年のキキョウソウ(ダンダンギキョウ)と新しく出合ったヒナキキョウソウについて
私の野草観察の仕方ではで革命的試みを続けております。それはキキョウソウ(桔梗草)(別名ダンダンキヨウソウ) キキョウ科キキョウソウ属の
株が育ち、花が咲き、最後に種が出来るまでを観察して見届けたいということだった。連日のウオ-キングをその現場へ向けたのでその念願がほぼ叶った。昨年、一昨年とその一部しか見ていなかったので心底喜んでおります。1. キキョウソウの株 2015.05.23
キキョウソウの名前も良いが、「ダンダンギキョウ」の別名が素晴らしい、その開花前。
今年はその株が数十、100m以内の列で点々と見つかって安心。
2. 5月25日県道の歩道に沿って育つ数十株のキキョウソウの内、1株がまず花を付けた。
この野草は、キキョウ科の常として雄性先熟であり、この段階では柱頭は開いていない。
観察者によってはヒナキキョウソウ (別名ヒメダンダンギキョウ)の方が花弁の幅がやや
広いと述べておられたが、私はこの咲き始めの花を見てキキョウソウの方が広いと感じた。
ヒナキキョウソウとは異なり、茎の途中から咲き始めた。
心臓型のこの葉の付け根にある種を造り蓄える部分の上に花が咲く。
沢山ある閉鎖花は萼が3本、開放花は5本、種を造る部分も開放花が大きい。 5月26日時点での閉鎖花の1例
小さな蜘蛛が潜んでいたのでここに取り上げたが、心臓型の葉腋につく。
花に接近
マッチ棒に見える部分の中から柱頭が出るだろうが、このマッチ棒の実態は不勉強。
3. 雌しべの柱頭が出現したことを確認 5月27日
素人だからこんな小さな柱頭でも出合うと嬉しくなります。 10:48 この日、閉鎖花が種を放出していて葉の上に残っているので撮影
葉の上に見える種は14個あったが、総数何個かは不明。
1年草だから種が子孫への継続の鍵だろう。この株ではたして総数何個の種が放出される
のか?
その開口部の仕掛け
この開口部は開閉するらしい。今は幕が巻き上がった?状態ですが、リボンの様な物が
見える。動画で撮影してブログに載せている方もいます。 県道でもここだ開けが幅広い歩道へせっせと通っては柱頭の写真を撮りました。4. 花弁がしぼみ、柱頭を保護しているかに見える。 5月28日
この状態であまり変化が無いまま数日が経過しました。 29日以降は次々に開花と柱頭の見える花が段々の上で共演、楽しめました
柱頭の進行・変化を観察中なので視線はその花に行ってるが新しい花も同時に見える。5. 最終の種が出来た段階と閉鎖花のすざましさ
2013.07.02の写真ですが、茎頂。
開放花の萼が4つ写っており、閉鎖花の育ちざかりが沢山、てんこ盛りの写真でした。 ともかくしぼんだ花弁がしばらく残っておりますが、その花弁が無くなった姿の写真で、
閉鎖花同様、子房と呼ばれるのでしょうかこの部分でせっせと種が育ちつつあると思わる。
茎頂まで開放花が咲きあがり、咲き始めの雄性期の花が2個実まれるその真ん中には
花弁がしぼんだ種造り段階の花が見える。 茎頂の経時変化
左下から真ん中の花、次に左の花、最後に現在(6月10日)開花した花。
このれ下に紹介した2013.07.02の写真に繋がる姿だと思われますが、その下に見える
葉にまで閉鎖花が出来るまで走りませんでした。 尚、この果実の部分は開放花は中が3つの仕切とか、閉鎖花は2つの仕切に見える。ヒナキキョウソウに比べて開放花の数が多くその中での果実の数も多いと思われますが、今年
はじめて開花から種造りの段階を見たにすぎません。もっともっと興味あふれる情報があると
思っておりますがひとまずこの辺で終わりにします。 参考情報 「松江の花図鑑」
(1) 閉鎖花の果実に比べて開放化の果実は大きい。
(2) 閉鎖花の口は2つに対して、開放化は3つある。☆ ◎ ★キキョウ科キキョウソウ属のヒナキキョソウが咲き始めて、しかも今年初めてこの県道の三田~篠山線の道路左側とフラワ-タウンのバス停にある植木の根元の2か所で出合いました。しかし、2013年に出合いながらそのごく一部、花のある時期しか見ていなかったキキョウソウが今年は花の咲く前から見れるとあって一先ずこのキキョウソウを優先して纏めました。また、ヒナキキョウソウは県道の歩道と車道の境目に育っているとあって、撮影環境としてもはなはだ劣悪なのでかなり厳しい状態でした。ともかく別途ヒナキキョウソウについて、私の感想を纏めます。