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三田のいのしし 見て歩き日記

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2018年05月07日
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カテゴリ:花と園芸

表題の通り、4月23日(月)「モチツツジ」の花に出合いました。
見ている内に”昨年モチツツジの花とはなんぞや?”でえらい汗をかいた事を思い出しました。

実況放送的に書くと:
何時もの如く、兵庫中央病院を横切り、県道の三輪-篠山の後川線を少し歩いた後、左に曲がって

「遊びの王国」に入った。

そこから陸橋を渡ると県立の有馬富士公園に入ることが出来る。

その向って左の丘と公園の境にツツジがいっぱい咲いていた。







こんな5枚の花びらの花です。



カメラを通じてこの花を眺めていて、普段見慣れているツツジの花とかなり違った花の形に

気が付いた。

普通見慣れたツツジの花


ツツジの花弁をこんな形で見ることはあまりあしませんが、5枚の花弁であることが分かります。

難しい理屈は分かりませんが、昔のある時代にツツジの花弁を食べる虫が居て、その被害に対して
「鳥モチのようなモチモチした成分」を花の周りに発達させる過程で他のツツジと違う発展を

遂げたものらしい。
また、そのモチに捕まった虫を食べる生き物も住みつかしているらしい。

生物、植物が発展・変化してい行く一つの姿がここにもありました。

2018.04.23

今は、アケビ、ミツバアケビの花が咲き始めておりますが、有馬富士公園の山中でアケビの花が

見られる場所へ辿る道の傍らにこの「モチツツジ」の株が点々とあって、その花びらからツツジ

の花の成立ちを考えるきっかけとなったことを思い出しました。

アケビの葉 : 5枚




同じ株の中で雌雄異花のアケビ この写真はツボミらしい


わが家の庭で果物を恵んでくれる「キウイ」は雌雄異株、それぞれの木にオスの花、メスの花を

咲かせる。

このアケビは同じ株の蔓の先に最初に雌の花が付き、その咲きにオスの花が付く。

いずれも劣性遺伝を避ける工夫ですが、雌雄の花も同時に咲く事は無いはずです。

オスの花が咲き、虫が他所へ運び交配が終わってこのオスの花が終わった頃、メスの花が咲いて

他の株のオスの花を虫によりもらえる・・・こんな仕組みらしい。

兎も角、この現場でこのアケビの花をくっきりと撮影したいので時々訪問の予定です。

(実際は、今、家庭菜園の作業が最盛期でなかなか訪問出来ておりません)


さて、4月23日(月)有馬富士公園の山中から先へ進み、福島大池の側道に出て、前から時々

見て頂きましたクイナ科のバンの冬羽(嘴の色が変わっている)が、夏羽にかわったかどうか?

サンコウチョウが現れるという森の下調べ
・・・ ・・・

何時もの如くてんこ盛りの観察をしながら一周して有馬富士公園の事務所を通過して

遊びの王国に向かう道路に足を運んだ。

その道の左側にこのモチツツジの花が満開でした。ここは手入れがいい場所なので綺麗さも

一段上の感じだった。









ただ、モチツツジの事を学ばない方々は、単にツツジの花が綺麗!そんな感じで歩いているだろう。

 

昨年学習した「モチツツジ」について

詳しいことは2017.5.のブログ「三田のいのしし 見て歩き日記」をご参照願います。

1. モチの意味は、鳥を捕獲する「トリモチ」と同じような粘着力のある液をいっぱい持った

      腺毛がその花の周りや花にあって、この花を好んで近づく虫を捕獲する。

      この木には捕獲された虫を食べる虫が住んでいる。

2. その虫は腺毛にあふれる粘液に対して、何らとらわれない体に進化しているらしい。

3. 2018.05.05 大原荘園町の藪かげに咲くモチツツジ1株にであった。

     その花の腺毛の様子

    
  捕らえられた虫が食べられてその残骸らしい物も見える腺毛に様子-その1

     
      花の下の枝や葉なども含めて腺毛に覆われていて、その粘液により虫の捕獲が出来る仕組み

      が理解できる。
      逆に言えば、ツツジの花の中でこのモチツツジの花は食べて美味しい物らしい。

     2018.05.06   
     久しぶりに有馬富士公園とその一部である福島大池を回り、モチツツジとその花などに現れ

     腺毛の粘液に捕獲された様の観察を行えた。

    

     こんな毛虫が花びらを美味しそうに食べておりました。やはりこの花びらは美味しいらしい。

    
     幼い頃、我が家で見た養蚕の”かいこ”が桑の葉を食べる食べ方と同じだし、ホトトギスに来る

     ルリタテハ(蝶)の幼虫の食べ方も同じです。

     この大きさの毛虫日しては腺毛の粘液では防ぎきれないかもしれない。
  

◎ ◆ 〇








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最終更新日  2018年05月07日 08時54分43秒
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