|
カテゴリ:[IN]読書【著者名あ行】
祭り。 ゴールデンスランバー、重力ピエロに続いて三冊目の井坂作品。 死神(!)が主人公の短編集。 短編集とはいえ、主人公は同じ死神。 で、物語も少しずつリンクしている。 そういったちょっとした遊び心とかが、この作者さんの魅力だよなあと思う。 (以下、ちょっぴりネタバレ。ちょっぴり。) 読み始めて主人公が死神と知った時には正直「おいおい」と思ったし、 各話「恋愛小説」だったり「密室殺人」だったり「旅路もの」だったり なんか「書いてみたいジャンル、全部試してみました」 みたいな感じにちょっと戸惑ったけれども、 短いなりにひとつひとつの内容がきっちりしていて (吹雪に死神のトリックはちょっと禁じ手な気もするけど…^^;) 私にとっては満足度は高かったです。 で、特に「恋愛で死神」では、 「綺麗に描かれた物語だけれど、この章のラストシーンの続きを"朝美目線"で想像するとひどいなあ…」と思っていたところ、 ちゃ~んと「死神対老女」で取り返してくれて、気持ちいい! うん。痒いところに手が届くなあ。 重力ピエロの「春」もゲスト出演。 作品間でもリンクしているのもこの作者さんの特徴。 ちきしょう。 まんまと他のも読みたくなるというもの。 【内容情報】(「BOOK」データベースより) CDショップに入りびたり、苗字が町や市の名前であり、受け答えが微妙にずれていて、素手で他人に触ろうとしない―そんな人物が身近に現れたら、死神かもしれません。一週間の調査ののち、対象者の死に可否の判断をくだし、翌八日目に死は実行される。クールでどこか奇妙な死神・千葉が出会う六つの人生。 【目次】(「BOOK」データベースより) 死神の精度/死神と藤田/吹雪に死神/恋愛で死神/旅路を死神/死神対老女 『死神の精度』 発行年月/2008年02月 ページ数/345p お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[[IN]読書【著者名あ行】] カテゴリの最新記事
|