I・NO・TI
生きるってことの大切さ。死んでしまうことの虚しさ。今日改めて実感したんだ…俺は今、軽音楽部の他に、ソフトボール部と武道部に所属しています。武道部では銃剣道という、自衛隊なんかでやってる武道をやっています。その銃剣道の大会をいよいよ明々後日に迎え、この1週間毎日練習に励む日々…今日も地獄のような練習を終え、3時過ぎに遅い昼ご飯をみんなで食べ、いつものように先生に車で送ってもらう途中でした。2年生を1人おろして、1年生を送ろうとしていました。朝霞の自衛隊の近くを通っている途中にさしかかると、ふいに先生が、「ここで俺の息子は死んだんだ…」!?最初は空耳かと思ってたんですが、先生が車の真ん中に置いてある写真を指差し、「これがうちの息子でな。お前らと同じ17の時に、この通りで交通事故でな…」………………………先生の息子さんは、夜道をバイクで走っていました。その通りは道路に木がかかっていて見えにくい道でした。特に夜は…そして、その瞬間はやってきました。彼は前に止まっていたトラックに気付かず、そのままトラックに激突。その時に頭をトラックに打ち付けて、首の骨が折れ、即死だったそうです…俺も1年も、虚しさに包まれました。悔しいけどどうしようもない、もどかしさ。それは先生が1番感じていたことでしょう…「お前ら、命は大事にしろよ…」命のはかなさ…かみ締めて生きていかなきゃ…!