松坂大輔。
松坂大輔が引退した。松坂は私の一つ下の年齢であるが、私が高校野球をしていた同世代の中では1番のスーパースターだ。
横浜高校時代も、西武ライオンズ時代も、ボストンレッドソックス時代も、中日ドラゴンズ時代も全てかっこいい。しびれる。
何にしびれるのか。
まず豪速球のストレート、次にスライダーをはじめとした変化球。そして、何よりマウンドでの投げる様。
彼のマウンドさばき、フィールディングだけでなく、バッターを打ち取る時打たれる時関係なく、背筋ピンとして、憮然とした顔のままで投げる。あれがよい。ピッチャーとはこうあるべきやな、と思わされる。
これは、エースとしての立場であるのならば大事なことだ。チームの勢い、士気に関わるからだ。
あれを見ると、あれを思い出すと、私も頑張ろうと思う。
彼の投球で一番思い出深いのは何か。どれも思い出深いものであるのだが、中日ドラゴンズでの初勝利だ。ソフトバンクホークスから中日にテスト入団した松坂は、2018年4月30日、横浜DeNAベイスターズ戦(於名古屋ドーム)に先発登板しナゴヤドームで行われたDeNA戦に先発し、6回3安打1失点で今季初勝利を挙げた。最終的な試合のスコアは3-1。日本球界での勝利は西武時代の2006年9月以来、約12年ぶり。
この日はゴールデンウィーク、テレビで見ていた。そこらへんも、松坂はスターとして持っている。横浜DeNAファンの私であるが、松阪を応援してしまったのを覚えている。後ろの回のピンチ、満塁になった時をスリーアウトにできた時がめちゃくちゃホッとしたし、松坂がグローブで口を隠しながら「よっしゃー」と嗚咽しているのが同感した。
勝利インタビューもカッコ良かった。
僕も、近い年齢のおっさんやけど頑張ろう、と思った。
彼は引退してしまうのか。引退できるのか。
残念だし、うらやましい。
長年日本野球界を引っ張ってきた大投手なので、まずはお疲れ様。
また、松坂については記すことがあると思う。ありがとうございました。
2021.10.23 あしま