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<あらすじ>
「僕」がガキ大将をやっている仲間の内に、「あーちゃん」という義足の男の子がいた。 知り合い始めた頃は同情で手を差し伸べても嫌がって拒まれた。だが親しくなり、遊んでいる最中「僕」が転んだあーちゃんに自然な気持ちから差し伸べた手は掴んだのだった。 ある日、「僕」はあーちゃんについに義足であるわけを聞いた。子猫を助けて列車に飛び込んだのだ、とあーちゃんは笑って話す。子猫は結局助からなかった、と。 何故か「僕」はあーちゃんをちょっと好きになっていた。 塾で国語をみているとき、昔懐かしい文章に再会しました。 今読んでみると、当時より素直に感動できました。たった2ページ弱の文章なのに、入り込んで、生徒を忘れるところでした。 そしてそんな感動を踏みにじるような設問。 「僕」があーちゃんを好きになった理由を以下の選択肢から選べ。 A.子猫を助けようとしたあーちゃんの優しさになんちゃらかんちゃら。 ちげぇよ。 確かに文脈からそう読み取るのが自然だけどさあ。 子猫を助けようとして足を失ったあーちゃん。「僕」は何故かちょっと好きになっていたんです。 そこは敢えて書いてないんです。そんな無粋なこと書いてないんです。 そんな一面的にしか物事を捉えられないような頭の悪いことは、作者は書いてないんです。 言外に何か感じるような、そんな文章だったんです。 それを。 あの設問は許せない。 お前はなぜそこを問題にしたのか、沢山ある文章の中で敢えてそこを問うたのか、出題者に小一時間問い詰めたい。 悪意を感じますよ。あれは。 この即物的人間め。 お前には人間の感情がないのか。 冷血漢め。お前の血は何色だ。 俺の素直な感動を返せよ。 さあ、今ここで机の上にきっちり耳揃えて返してくれよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009/12/17 12:26:34 AM
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