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2024/04/02(火)23:11

いっそのこと全国民を出禁にしたらどうだ

政治(942)

「最低の言い訳」吉村大阪府知事の「出禁発言」を維新・馬場代表が“まさかの言葉”で擁護…寄せられる怒りの声 2025年大阪・関西万博をめぐり、物議を醸した大阪府の吉村知事の発言を、日本維新の会の馬場代表がフォローし、火に油を注いでいる。 吉村知事の発言があったのは、3月23日「維新タウンミーティングin茨木」。 横山大阪市長と対談で吉村知事は、約350億円の建設費用がかかるとされる万博の木造リングについて絶賛。「いま、批判している、名前言えませんけども『モーニングショー』の玉川徹。いま、批判するのはいいけど、(万博会場に)入れさせんとこうと思って。『入れさせてくれ』『見たい』といっても、もうモーニングショーは禁止。玉川徹禁止、と言うたろうかなと思う」と発言。横山市長は爆笑し、会場からは笑いと拍手が起きた。 『羽鳥慎一モーニングショー』のコメンテーター玉川徹氏を名指しし“出禁”と発言する動画はSNSで拡散。発言を疑問視する声が上がっていた。 4月1日、吉村知事はこう弁明した。「出禁にする権限があったら絶対に言ってはならないし、僕も言いません。でも(その権限が)まったくないことが明らかななかで、もう少し、公平な報道をお願いしたいという政治的な主張です。もう少し、賛否両論を取り上げてもいいのではないか」 万博協会の副会長をつとめている点を問われても、「政治的な集会の場で、政治家としての発言であり、一定程度、自由にさせてもらいたいと思います」と述べた。 横山市長も、吉村知事の発言への見解を問われ、「フラストレーションが溜まってああいう発信をされた」と理解を示したうえで、こう述べた。 「(玉川氏の発言は)真剣にやっている者からして、『やりすぎじゃないですか』と僕もフラストレーションが溜まりました。情報を発信するのは重要なので、建設費が高まったら批判の報道をしていただくべきだと思うし、どんどんしていただいたらいいが、過度にネガティブにやりすぎるのは、それは僕なりにも思いがある」 さらに同日、維新の馬場代表は自身の「X」にこう投稿し、吉村知事をかばった。 《イッツ・ア大阪ジョーク。わからんかな?》 --- すべての弁明が意味不明すぎて、話になりません。 イッツ・ア大阪ジョーク。わからんかな?という問いに対する答えは、「わからん」の一言に尽きます。 「出禁にする権限があったら絶対に言ってはならないし、僕も言いません。でも(その権限が)まったくないことが明らかななかで、もう少し、公平な報道をお願いしたいという政治的な主張です。」という弁明もまったく理解不能です。 そもそも、特定の個人を「出禁」にする(公然とはともかく、非公然にそのような圧力をかける)権限が、主催都市の知事であり万博協会副会長である吉村に、本当に「まったくない」かどうかは定かではありません。 たいていの公的施設の管理規則には、「管理のため必要があると認めるときは、利用を制限し、又は禁止することができる」という文面が定められています。これを恣意的に拡大解釈+屁理屈を展開する余地が「まったくないことが明らか」かどうかは即断できません。 もし実際に出禁にする権限がないとしても、だから、何を言っても許される、という考え方がそもそも明らかにおかしいのてす。 例えば、吉村知事にも横山市長にも、人を殺す権限が与えられていないことは明白です。では、人を殺す権限がなければ、特定の個人を名指しで「殺してやる」と言っても許されるんでしょうか? と考えれば、この言い分の異常さはすぐに理解できるはずです。 ものが万博だろうが他のどんなものであろうが、政治的な主張を展開すれば、それに対する反対論が生じるのは不可避です。そりゃ、強力な反対論にはフラストレーションがたまるでしょう。そこまでは理解できますが、フラストレーションがたまったら、どんな暴言を吐いてもよい、という考え方もまた、私の理解の外です。 「真剣にやっている者からして」って、それこそ他人にとっては知ったこっちゃない。どんな政治家だって、どんな失政だって、「真剣にやった結果」であることは明白です。ヒットラーだってスターリンだって「真剣にやっ」た結果でしょうよ。そんなことと、それに対する批判は一切関係がない。 もっとも、そんなに玉川を出禁にしたければ、いっそこと日本全国民を万博出禁にしたらどうだ、と思っている自分がいるのも確かです。そんなに反対派に八つ当たりしたいなら、全国民を出禁にすれば、すべての反対派を万博会場から確実に排除できます。きっと万博の素晴らしい成功が実現することでしょう(笑)

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