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ハリハリ資料室・第一分室

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2004年08月27日
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★一昨日で朝9時過ぎからの小6非受験科の授業が終わり,昨日で夜帯の中学部の授業が終わり(僕の担当は,中2の英語と,国語の一部だった)…… そして! 今日で,昼3時前からの小6社会の授業が終了した。万歳!
 これで今年の夏期講習集団授業はすべて終わり。8月中は,個別授業が何コマか残っているだけだ。ふう。

 ほぼ毎日,朝9時過ぎに始まる最初のコマに入っているのに,夜の9時近くまでかかる最終コマ(中2の後ゴマ)が入っている日がちょくちょくあり,さらに,2回だけだけど,11時台まで引っぱる高2のOs君の個別があったりするのは,ちょっとキツかった。
 それでも,だいたい1日3~4コマなので,比較的ラクな夏ではあった。やっぱり,今年は中3を担当していないというのが効いている。中3英語担当のバツマル師は死にかけていたが--でもこの人は,死にかけているのが常態だったりするのだ(^_^;。

★そんなわけで,今日は1コマだけのお仕事。
 午後の真ん中の絶妙な時間帯で,川崎市民ミュージアムに行くのは無理。明日も個別だから,結局行けるのは,明後日になる。日曜日だ! ひゃあ。……混んでるんだろうなあ。

 久しぶりに「メランコリイ入門」を更新しようと思い立ち,以前バツマル師に見つけてきていただいた,ボードレールの「シメール(噴火獣)」の詩のコピーを引っ張り出そうとするが,結局見つからず。やれやれ。

★『捜聖記』,いいかげん飽き飽きしながら読んでいる。小説としてはおそろしく拙い作品だし,謎解きの部分には興味が薄い。聖徳太子という人物に,僕はあまり面白みを感じないのだ。作者が「日ユ同祖論」を警戒する言葉をしつこいほど並べながら,結局ずるずるとその中に引きずり込まれていくのも興ざめだ。
 ただ牛と秦族の信仰の関わりに関する部分への興味だけで,何とか読み進んでいる。いろいろな資料に当たっているわりに,言及されていない事項が目立つのが気になる。推論の組み立てが我田引水に過ぎる印象を受ける。研究者の対応が冷淡なのは,なにも「学者同士の派閥と旧態依然とした学会が、日本の古代史の解明を阻んでいる」からばかりではないだろう。新羅系の信仰にせよ牛の信仰のバリエーションにせよ秦氏の歴史にせよ,掘り下げ方が甘く,行き当たりばったりな印象は否めない。
 ただし,「消された丹後王国」のように,この本ではじめて知ったような要素は,もちろん少なからずあり,読むだけ時間の無駄などということはない。ただ,小説としての面白みはまるでないので,作者自身である語り手がわーとかおーとか言って驚いたり困ったり興奮したりするのが,どうにも見苦しいのだ。同じ歴史ミステリでも,ジョセフィン・テイ『時の娘』などが飽きさせないのは,やはり鋭い人間観察に裏打ちされた軽妙なユーモアの彩りがあるおかげだろうか。だとすれば,『時の娘』,実はオースティンの系譜である。

★藤澤成光『こころが織りなすファンタジー -安房直子の領域-』。タイトルはクサいが,言葉選びや論理の展開に見られる繊細さは,『捜聖記』の正反対と言っていい。タイトルが示すように,童話作家・安房直子についての評論文だ。安房作品で「色」が担う役割についてなど,鋭い指摘も目につく。
 この本を,『捜聖記』に辟易しきったときなどに読み進めている。

★歴史漫画『風雲児たち』,新しい巻を買うのを我慢して,また1巻から読み直している。前の方はけっこう忘れているから,未読の巻と同じくらいではないにせよ,その半分くらいは楽しめる。
 みなもと太郎のギャグは,吉本新奇劇風のベタなものなのだが,重い人間ドラマや明快な読み解きの間にうまくはさみこまれていて,読者を疲れさせない。大事なのは,このリズムかなあ。

★要チェックメモ。映画「ぼくは怖くない」,ビョーク「Medulla」,大和岩雄「秦氏の研究」,中島敦「牛人」。
 「噴火獣」のコピー,そのへんからひょこっと出てこないかなあ。


★付け足し。たぶん,他人には死ぬほどどうでもいい話。きょうの小さな幸運,2つ。

 1つは,コンビニのお釣りでもらった,古い五円玉。表の「五円」,裏の「日本國」「昭和三十三年」の漢字が,明朝体になっていて,現在の五円玉よりかっこいい。もちろん,今の五円玉は「日本國」ではなくて「日本国」だ。
 僕はこれを昔から集めているが,感覚として,3年に一度くらいしか出会うことがなく,今手もとにあるのは,確か6枚くらいのはず。さっそく小6の生徒たちに見せびらかした。ふっふ。いや,見せびらかされても困るだろうけど。

 もう1つは,「虫」退治。先月ごろから洗面所界隈に出没していた“4センチ級”を,やっと倒したのだ。思えば長い戦いだった。
 武器は,古いボディーソープ。





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最終更新日  2004年08月28日 20時12分38秒
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