カテゴリ:読書日記
東野圭吾・著 実業之日本社 680円(税込)
雑誌連載から、通常は単行本を経て数年後に文庫化というのが、今や常識となっているのだが、それをあえて、ベストセラー作家が打ち破った作品ということになる。常に文庫待ちとなるわたしにとっては、この試みは大変にありがたく、電子書籍への対抗・共存といった観点からも、拡大していく事を望みたい。 さて本作。著者のホームグラウンドといって差し支えない、雪山、すなわちゲレンデが舞台となっている。スキー・スノーボードの専門用語も登場するが、分からなければそれはそれで問題ない。わたしもそういった部分に関しては、深く考えずに読み進んだ。 疾走感と焦燥感が交錯しながら結末に向かうさまは、さながらゲレンデでのスリルそのものである。わたし自身も雪山には5、6年足を踏み入れていない。そろそろ娘を連れて行ける頃合いだ。久々に考えてみるとしよう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 24, 2010 09:32:21 PM
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