chocoおめでとう!
chocoが契約書にサインした。前職をビークー(リストラだ)になってから早3ヶ月。長い戦いにピリオドが打たれた。*少々ダイジェストも加わっているので、同じ話が出てきます。 おまけに長いです。世界規模のフランス企業(某メーカー)に勤めていたchoco。若造がゆえに、真っ先に切られてしまった。私はこの会社が昨年10月頃に3000人切った、という話をニュースで知っていたので、驚いたには驚いたが、物価が高く、当然人件費も高いスイスだ、ありえると思った。ところがchocoはもっとびっくりしていた。12月上旬に言われ、年内で仕事は終わり、ということになってしまった。上司は何度もパリ本社に懇願したが、かなわなかったそうだ。上司は、すまないね、と言いながら、とても立派な推薦状を書いてくれた。クリスマス休暇に1週間来日することになっていたので、失意の来日と思いきや、そこはウルトラポジティヴ・choco。「長期滞在できるよ!」とウチに1ヶ月弱居座った。。。しかも、二人とも金がない。。。そして私の車検代を食いつぶす。。。しかも、ラッキー・マン、choco。前職の最終日に打ち合わせをした広告代理店(スイスの会社)に、「今日最後なんですよー」と挨拶をしたら、なんとその会社に拾われた。スイスのシステムがよくわからないのだけれど、もう3ヶ月働くと失業保険がもらえるらしいのだ。そこで、3ヶ月面倒みましょう、と言ってもらえたのだ。笑ってしまうことに、前職より、こっちの方が給料が良かったのだ。そして打ち合わせ相手のお客は、元同僚。笑それからchocoは仕事の合間を見てたくさんの面接に挑んだ。日本でも有名な米国の某一般消費財メーカーの世界統一競争試験に挑み、見事敗北。笑実は、chocoのお母さんもこの会社に過去に勤務経験があり、お母さんが入社当時は試験がなく、もっと楽勝で入れたそうな。(ま、そうかもな。数十年前のことだし。)今じゃ巨大企業になってしまい、面接に進む前のふるい落としのためにこの試験が導入されている。そして、その試験を導入したのは。。。chocoのお母さん達らしい。笑お母さんは現在その経験を生かし?日本で言うリクルートみたいな会社で働いている。実は、落ちてしまったものの、この試験には信じがたいエピソードがもう一つある。ラッキー・マン、chocoを拾ってくれた広告代理店のボスは元学校の数学教師。なんと週末、その大邸宅の空き部屋を与えてくれ、chocoに勉強しろ、わからない所があったら教えるから呼べ、と。そして、お昼ごはんまで食べさえてもらっていた。。。。。ありえん。。。ボスいい人すぎるわ!ちなみに、この広告代理店に居座ってもいいぐらいだったのだが、chocoのドイツ語はカタコトなので、スイス国民の60%を占めるスイス・ジャーマンのため、継続的な正社員は難しいとのことだった。それでも雇ってくれた。つまり、ボスは本当にいい人ってことだ。。。グレイトだよ。更に、このボス、月に2回ぐらい海外旅行に行くらしく、マイルが溜まりまくっているらしい。GWの私の渡欧の話をポロリとしたら、マイルを譲ってくれる、という話が浮上した!!!ナヌー!!!まぁ、欧州にはGWないですからね。ボスから「なんで取れないかわからない、なぜか空いてなかった。」とお返事を頂いた。ぶっちゃけ、このお返事も待っていたので、エアチケを予約できなかった。まぁ、そんなに上手くいくわけないね。でもお気持ちは、お心遣いは本当にうれしかった。どうも私の渡欧時にはこの方とのランチが組まれているらしい。そうすれば、次回もあるかも。。。笑chocoが挑んだ会社の中には、スイスの銀行や(ガラじゃない、と断っちゃったけど)変り種としてはUEFA、(FIFAは同じスイスのドイツ語圏にありますがUEFAはフランス語圏です。)等々、国際機関の集まる場所だなぁ、と思わずにはいられないビッグネーム揃いだった。国土が九州くらいしかないクセに、国民だって東京都の半分以下なのにうらやましい限りです。笑アラブ系の貿易会社も決まりかけたが、給料で折り合いがつかず、辞めてしまった。前職よりも給料は良かったが、拾われた広告代理店よりは悪く、将来的に家を出ること、家族が増えた時のことを考えるともう少し欲しいところだったそうな。そしてこうも言った。「今仕事が欲しいからって、選ばずに何でもいいから、って とりあえずの職にはつきたくない。」ごもっとも。おまけに、国際企業に照準を絞っていた。今後のスキルアップも兼ねて。そして、chocoは米国企業(前職と同じ業種&職種)に挑んだ。面接はすべて英語*で、最終面接は、アメリカからの国際電話で進められた。(面接というよりはインタビューですな。)chocoにとってそれは好感触で、今まで受けた会社の中でも最も経験を活かせそうな職種だったようだ。 *chocoは本当はフレンチスピーカーです。英仏バイリンですが。最終面接の翌日、chocoに元同僚(先輩)から興奮気味に電話があった。chocoの推薦状にサインした上司の所に、この会社からchocoの働きぶりを訊ねる電話があったのだ。choco、すぐに私に電話。笑「仕事、大丈夫そうだよ!大丈夫そう!」夜中だっつーの。笑そしてこの日、chocoの元に日本語検定3級の合格証も届いたのだ。がんばったかいがあったね。おめでとう!通勤電車で愛用のジャポニカ学習帳を広げ、漢字の書き取りをするのは近寄りがたいものがありますが。。。そして翌日、またchocoの深夜の電話。「仕事あるよ!仕事、あるよ!月曜日に契約をするから会社に来てって!今回面接の時、全く給料の話出なかったから心配していたけど、給料も前の仕事の1.5倍って言われたんだ!」(それは私の2.5倍です。。。)そうしてchocoは米国企業の職を見事に得た。「高くてもいい。全部払うから、払えるから、エアチケすぐに取って!」「だって、ボスのマイレージは?」「だって、そんなこと言ってたらなくなっちゃうよ!」「だけど、マイレージ使えたら、もっと安くて済むよ?」(多少のお礼を支払うつもりでした。)「マイレージあったら、キャンセルすればいいよ。」「キャンセル料2万円だけど。。。」「いい!払う!」人はこんなにも劇的に太っ腹に変化するもんでしょうか。。。笑私は、ほうれん草チャーハン、chocoは私からのクリスマスプレゼントの炊飯器にて米とスチームした人参とジャガイモで生きていた2ヶ月だったというのに。。。「まぁさ、ボスの返事を明日まで待って、焦らずにチケットとろうよ。ね。」「ボクが取って送る約束していたけれど、日本語ちょっと難しいから。お金払うから。」「いいよ、いいよ。」「じゃ、割り勘にしよう。」実はchoco、私の車検代を食いつぶしたのをわかっているので、広告代理店で得た給料をボスに相談して月給を2週おきに2回もらい、その1回を、私になけなしの給料を振り込んでくれたのだ。「滞在費、遅くなってごめんね。」と。別に良かったのに。。。助かったけど。またこの日の朝、私のペットが天に召された。chocoの滞在中に私が仕事の日、彼の遊び相手になってくれていたのだ。chocoも残念そうだった。なんせ、chocoは私のペットも自分の国に連れ出そうとしていたのだから。ボスのマイレージがダメだった、と報告を受け、週末にエアチケットをゲット。その様子は前回の日記にて。エアチケが無事取れた報告をすると、chocoは言った。 日本語検定も受かった。 仕事も決まった。 IrisもGWに来る。 ペットは死んじゃったけど、人生最良の週末だよ!そして、ちょっぴり涙声だった。「月曜日に契約書にサインしたら、みんなにオープンにするよ。」おめでとう、choco。本当に、本当に良かったね。で、今の広告代理店は、3ヶ月の約束だったけれど、木曜日に次の仕事が決まったので、金曜日で終わり。。。。って、それでいいって言うボスって、本当にいい人じゃん!!chocoは、金曜日がお客さん(前職の同僚。笑)と最後の打ち合わせになり、上司と、お客さんとランチ。chocoの奢りだったそうだ。それぐらいしなくちゃ、というか足りないよ!笑chocoはそうやってみんなに愛されて、助けられている。(自分で「助けて!」なんて絶対言わないんだけどさー。)それってやっぱり、あのウルトラ・ポジティヴさなのかな。普通に羨ましいよ。まったく。笑養った?一人として、そう思う。笑本当におめでとう。お互い苦しい2ヶ月だったね。よくがんばりました。。。。まてよ?月給私の2.5倍か。。。エアチケ全額払ってもらってもいいような気がしてきました。。。笑それにchoco、前職の先輩同僚も喜んでくれたけど、同業者なんだから、敵(笑)になっちゃうし、前職の守秘義務守りなさいよー。笑でもきっとこれからもずっと良い関係でしょう。本当におめでとう。ただし、まだ新しい一歩を踏み出したばかり。がんばれよー!