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9月1日。
「秀山祭九月大歌舞伎」初日。 夕方4:30開演でした。 終演時間は初日の少し前でないと分からないと聞いていたのですが、ホームページで確認できたのは前日でした。 そしたら、なんと4時間半の公演時間! 4:30開演で、6:00過ぎに1作品が終わり、30分の幕の内。ここでお弁当などをいただきます。 そして、次の演目が始まり、途中1回だけ10分の休憩。で 終演時間が9:07 初めて観る歌舞伎公演。こんなに長くて、最後まで見ていられるのか、どても心配していきました。 特に父は、片耳が全く聞こえません。 事前にイヤホンガイドは借りようと思っていました。 それを父もはめてみたのですが、聞こえる耳にイヤホンを入れて、解説だけが聞こえていると、舞台のセリフが聞こえません。それでは、わかりませんので、 前の座席に取り付けて見る、字幕ガイドも借りました。こちらの方がよかったみたいです。 1時間40分ほどの 「ひらかな盛衰記 逆櫓」 中村吉右衛門さんの名演技。 船頭の時と、侍であると明かしたときの、タイ地位振る舞いの違いよ。 実は、木曽義仲の実子であるという子役の子も、しっかり立って、寝て。最後に1度だけのセリフも、大聞くしっかりと。 ネタばれになるから載せないほうがいいのかどうか。 船頭が実は侍で、という話なのですが、沖の舟の上での船漕ぎから殺陣へのシーン。 沖合ということは、観客から遠いので、遠近法を使って小さくして見せるわけです。 よく人形などを使って表わすことがありますが、 なんと、 ここでは、 子役を使っていたのです。 ちょうど小学生くらいの子役さん4人が、舟の上でセリフや動きをしっかり演じていました。 びっくり、こんな演出もあるのかと。 それから、海のシーンに替わるところなど、舞台全体にかかっている幕をさっと引き下ろして、いきなり場面が変わるとか。 闘いの場面では、宙返りがあったり、綱を引きあったり、殺陣も素晴らしいです。 「再桜遇清水」 こちらは、なんといっても、市川染五郎さん。 清玄(せいげん)というお坊様と、奴(やっこ)の浪平(なみへい)の二役を演じます。 これまた、早変わりも凄いです。まったく違う二つの役を、 花道を去って行ったかと思うと、上手から出て来たり。 恋に落ちる桜姫と清玄(きよはる)。 同じ漢字で読み方が違うことで、とんでもないことになるのでした。 最後は、ハッピーエンドとはならずに、 おお、こんな結末なのか~とぞくぞくしました。 奈落に落ちる登場人物が続出。つまり殺しや身を投げた人が、池に落ちるのです。 蝋燭の火だけを燈して、暗い中で二本のろうそくに囲まれて悲哀を演出する場面も。 本物のろうそく。 1本の三味線で。 本物の火が燃えている青い火(人だま)も驚き。 前から6列目。舞台下手、花道のすぐ隣の席が取れました。 あんなに近くで役者さんを見ることができるなんて、と両親もびっくり。 花道の登場、退場がたくさんありました。 4時間半。 飽きさせずに、ちゃんと観ることができました。 何より、父がとても喜んでくれたのが一番でした。普段は舞台など見ないのに。 父は、18歳から20歳くらいの時、都電で築地市場に通うとき、 毎日、歌舞伎座の前を通っていたのですって、あこがれを持って。 一度は歌舞伎座で歌舞伎を観てみたい! とずっと思っていたのでしょう。 それから60年も経っても。 わたしも、もちろん初めてでしたが、イヤホンガイドにも助けられ、楽しく見ることができました。江戸時代町人の気分に少しなった気がしました。 殺陣があったり、義太夫があったり、現代で言うとミュージカルですよねー、歌舞伎。 話の筋の面白さももちろんですが、それが分からなくても、それぞれのシーンを見るだけでも十分楽しめるものだとおもいました。 宮城県川崎町の石神彫刻工房です。www.isinko.com お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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