カテゴリ:2022石んこのこと
2022年、令和4年がもう少しで終わりますね。
おおみそか、穏やかなお天気です。 今年も、いろんな石んこさんを作らせていただきました。 12月にお納めした石んこの中から、いくつかご紹介します。 まずは、 初めて作りました 馬頭観音様。 馬は農耕には欠かせない大事な仕事のパートナーでした。 そこから、馬だけでなく他の動物、ペットの健康を願う仏像とも考えられますね。 石神彫刻工房のは 基本は、カタログにある観音立像です、 頭に馬を彫りました。 馬頭観音は、通常は怖い顔をして、邪悪なものから守ってくれる像です。 が、この馬頭観音は優しいお顔です。 岩手県の寺院にお納めしました。 犬と猫の石像も作って、 ペット供養のための馬頭観音さまです。 ご住職様が、この箱を作って持ってきてくださいました。 この中に納まるように作って欲しいと。 実際は木ではなく石で作るのですね。 さて次は、先日、こちらの3体を、石材店さんと引き取りにいらしたお客様家族。 それぞれ違う墓石の石で作りました。 大きなお墓に、昔は亡くなった方、それぞれの墓石を建てていたのだそうです。 お墓を作り直す際に、 それぞれの墓石をただ処分するのは忍びないと、お地蔵さまにすることにしました。 これは石材店さんからのご提案。 新しい墓石の脇に置かれるそうです。 ご先祖様を大切になさるお気持ちが伝わってきます。 墓石の石でお地蔵様を、というご依頼をいろいろいただきます。 大きくて重い墓石そのものを送りいただくのは難しいですので、 まずは石材店さんにご相談ください。 小さく切ってから工房に送ったり運んだりしてくださると思います。 この3体は、 台湾のお客様からのご依頼です。 鎌倉市の長谷寺の「良縁地蔵」のように3体くっついているお地蔵様を ご希望でしたが、 大きく重い石を、海外まで送るのが大変なので、 3体別々を提案しました。 そして、台座も付けました。 郵便局からEMSで送ることができました。 20数キロずつ2口にしました。 今年最後の作品のご紹介は、 昨日12月30日にいらしたお客様です。 お母様と、お子さんたちご夫婦二組と、お孫ちゃんたちも一緒です。 70代くらいのおかあさまは車椅子でした。 展示室に入り口用に、手作りの車いす用のスロープが常備してあります。 すぐに出してきて設置です。 山形の天童温泉にお泊りの帰り、 お母様の願いで、石んこ地蔵を買うために、 以前に観た秋保温泉のホテル佐勘で行ったそうです。 なんと、 川崎町の工房の近くを通り過ぎて、秋保まで。 でも、ホテルの売店には数が置いてなくて、工房の場所を教えてもらって、 また戻る形で、 工房に着てくださたのです。 私だったら、「もういいでしょ、おかあさん、また今度にしようよ。」 と言いそうですが、 ちゃんとお母様の想いを受け止めて。 お母さんは数年前に、石んこ地蔵をホテルの売店で観て、ずっと気になっていたのだそうです。 願いを叶えてあげられて、ご本人も、ご家族の皆様も、きっとよいご旅行になったことでしょう。 福島県に戻られました。 ほっこりした気持ちでお見送りしました。 そして、 うちの母87歳のことも、このご家族のように優しい気持ち忘れないで接していこう! と改めて思ったのでした。 宮城県川崎町の 石神彫刻工房です。 本年もお世話になりました。 これからもどうぞよろしくお願いいたします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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