2024/01/11(木)18:04
柔らかく微笑む。読み聞かせ会は、交響詩「あこや姫」の音楽を使って
1月11日です。
鏡開きですね。
まだお供えの餅はそのままでした。
焼いてはいけない、切ってはいけないと、言われています。
お汁粉にしましょうか。割って揚げてみましょうか。
さて、
今、石んこ地蔵ふたり のご注文をいただいています。
そして、
「柔らかくほほ笑む感じ」の顔にしてほしいというご要望です。
笑っているよりは、ほほえむ感じで、という事なのです。
最終的には彫刻家さんのイメージでお作りいただければ、と言われているのですが。
お客様の近況などをお聞きしているので、
そこをくみ取っての制作になります。
この写真は、「ふたりいっしょ」 少し前、20年くらい前の作品です。
今朝は、学区の川崎第二小学校で、朝の読み聞かせ会。
今回のお客様は5,6年生、10数名。
メインは、お話し「あこや姫と松の木の精」
ブログでもお友達の伊藤正俊さんが作曲した交響詩「あこや姫」のCDを使いました。
ブログの名前でmasaさんというとお呼びしています。
まず、お仕事で音楽をなさっているわけではない、一般の人がオーケストラの曲を作るという事が、すごすぎです。
実際、かなりのクラシック好きで、ウィーンにもウィーンフィルを聴きに行かれる方ではあるのですが。
作曲して、オーケストラのフルスコアを作って、音も作って(この辺はどうやって制作するのか私の知識ではわからないですが)CDにして。
昨年、そのCDを持ってきてくださいました。
曲は約11分。
全部を子供たちにも聞いてほしかったのですが、時間がないので、
今回は、まず冒頭部分を。
篠笛から始まり琴の音色が始まります。
ここでいったん止めて、子供たちに聞くと、「琴」と「笛」はすぐに分かりました。
全部聞かせられなくて残念ですが、ここで、CDを早送り、始まりから4分のところ、
ちょうど、琴と篠笛のやり取りのところです。
なんだか、二人が会話しているように弾いているのだなあ、と思えるのです。
ここから最後まで流しました。
お話のあらすじです。
あこや姫は琴の名手。都から今の山形市千歳山あたりに、父とやってきました。
夜、都を想いながらお琴を弾いていると、やってきて琴にあわせて笛を吹く若者が。
これが松の精だったのです。
毎夜毎夜、二人は合奏して、ある日の月の夜二人は結ばれるのでした。
ところがこの松は、名取川(仙台市太白区あたり)の橋の材料として明日朝切られることが決まっていたのです。
次の日、あこや姫が山に行ってみると、切り倒された松の大木。
村人が引こうとしてもびくとも動かないのが、あこや姫がやさしくなでてから引くとするすると動き始めたのでした。
山形と宮城を結ぶ笹谷峠がありますが、
その「ささや」はあこや姫と松の精が、ささやきあっていたからつけられたのだと言われているそうです。
子どもたちは、音楽にもお話にも耳を傾け、よく聞いてくれました。
終わったあと、フルスコアの楽譜を子どもたちの近くに行って見せてやると、お~という歓声が。
お話の後、担任の先生が、
「このお話は「まんが日本昔話」でやりましたよね。子供のころテレビで観て、姫がやさしく松をなでてやると松が動き出すシーンが、ずっと頭に残っているんですよ。」
というではありませんか。よほど印象深かったのでしょう。
それから、もうひとつ。
あこやの松は、あこや姫の草庵があった千歳山の万松寺にあるのですが、
じつは、ここ宮城県川崎町の笹谷峠付近にもあるのです。樹齢300年、幹の周囲は1.2m。町の天然記念物になっています。
いっしょに読み聞かせをやっている町の女性の話では、
笹谷峠には、昔、小さなお寺もあったのだそうです。
このようなお話が残っているという事は、川崎町が(笹谷峠が)山形と宮城の重要な交通の要所だったとうことです。
masaさんの作曲した交響詩「あこや姫」によって、いろんなところに広がっていきました。
来月は、3,4年生にお話しします。もっと工夫して、バージョンアップさせたお話にしたいです。
宮城県川崎町の石神彫刻工房 工房代表の妻のブログです。
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