カテゴリ:独居老人対策
・・・折りしも
「独居老人対策」というジャンルを こちらで書き綴り始めてから、 しばらくのあいだに 100歳越えの老人の問題が あちこちで ニュースで取り上げられるようになりやした。 事の是非については あっしもこの先どんな風になるか わかりやせんが、 「お役所仕事」 ・・・と言われても仕方のない出来事。 それ以上は言いやせん。。。 それから・・・。 「噂」を聞き、 その噂をネタに「下衆の勘ぐり」をし 「下衆の勘ぐり」を肴にして人に迷惑をかける輩もいれば 傷ついて人との関わりを自ら絶っていく者。 その他大勢。。。。 いったい全体・・・ふうっ・・・。疲れやすなあ。。 「口」って、そんなふうに使ってると ・・・しまいにひん曲がっちまいやすよ! へそも曲がり、口も曲がり、腰も曲がり・・・。 いやほんとうに そうなるんだから!(笑えない?) 懸命に生きていく 『覚悟』の人間には “それがどうした?” “関係のないことや!” ・・・と言い切ることが出来るはずでやんす。 さて今回は3つ目の施設、2日間の実習でやんす。 「介護老人保健施設」と言いやして ほかの施設とはちょいと違いやす。 初日でお世話になった施設は、 介護保険の制度のもと いわゆる有料老人ホームなども運営していやすが、 医療チームは別団体になっていやす。 2日目のところも ◎◎市の社会福祉協議会が運営しており、 ケアマネージャーや介護福祉士も在籍していやすが、 医者はいやせん。 このように介護福祉といっても 利用者の状態により、 さまざまな施設と その利用パターンがあり、 あっしが3日目にお世話になった施設の部署は 要介護(1~5ランクあり)状態のうち 4ランク5ランクのほぼ寝たきりの高齢者でも 少しでも残存機能を回復する見込みがある方の リハビリテーションが目的で、 その後、長期療養が必要な方や 在宅での介護が可能になる方など 介護保険の利用方法が選択出来やす。 でありやすから、 放置して病気になったり、怪我をさせたりして 入所時よりも状態が悪くなるようではいけないし、 改善するのが当然と思われる重い使命を持つ施設であると感じやす。。 職員の大半はあっしよりも若い人たちで、 「学生さん」と呼ばれるのがちょっと照れくさくもありやしたが 元気で真面目な職員さんばかりで すぐにコミュニケーションが取れやした。 ただ、職員の数に対して 入居者の数がかなり多く、なかなか手が回らない現状との戦いでしょうか。 退屈そうにしている利用者の多さに いたたまれなくなりやした。 かつては 一国一条の主だった 趣味も多彩な男性。 ご主人に先立たれ、子供たちも県外で生活していて ひと月に一度たずねて来るという聡明そうなご婦人。 今は認知症があり、片手まひもあって ご飯も口に運んでもらわないと食べられない高齢者。 全介助だが、百歳を目前にしても笑顔を絶やさない上品な女性。 良い例ばかりではないけれど 「生きる」ことの大切さと その反面、せつなさも感じやした。 国の施策として、 介護保険制度は間違っていないと思いやすが 仕事に携わる人たちの数をもっと増やせるように 考えてあげて欲しいとは思いやす。 100人の利用者さんがいれば 一人1日4回のおむつ交換だって 400回しなければなりやせん。 そうすれば、10人の職員さんがいたって目が回りやす。 同様に 入浴のお手伝いだって 『作業』になりやす。 ただ、こちらの入浴介助は、あっしから見ると理想的なものでした。 利用者さんが 裸にされるのが 寒くならないように 恥ずかしくならないように 終始 楽しいお話をされていて 思わずあっしも 利用者さんのお顔をのぞきながら 一緒に笑える雰囲気でした。 食事介助。 これはもっとも利用者さんとの 信頼関係を要する仕事のように感じやした。 喉を詰まらせて窒息してしまう事故が ニュースでもよく取り上げられていやすが まさにその危険を予防しなければなりやせん。 ★しかし機嫌を損ねると 真一文字にお口を閉ざし 食べようとしません。 食べる気になるまでこちらとの根比べをするか 口元まで食べ物をもっていくか考えなければなりやせん。 各施設での実習は4日間でしたが、 あっしの所期の目的は果たせやした。 そして3ヶ月間の職業訓練は 早や終わりの時を迎えようとしていやす。 専門学校で 「訪問介護員2級養成課程科」を受講する際、 最初の日にあっしは、一人の先生が 介護の勉強をするにあたっての心構えについてお話されやした。 その中で、とても感銘を受けたお話がありやす。 「 高齢者の排泄の仕事をしていると 赤ちゃんのウンチと違って 『クサい』『汚い』と思われるかも知れません。 でも、高齢者の皆さんも 『恥ずかしい』し、 他人に世話を焼くのは本当は『イヤ』なんです。 皆さんは この仕事に 初めは抵抗があるかも知れません。 でもかならずこの方たちに感謝の言葉を頂いて 心から『ありがとうございます』 と言える瞬間があります。 『クサい』『汚い』を超える瞬間があるんです。」 ・・・このようなお話だったと思いやす。。 介護の勉強に入り、 あっしの第一の目標は この 『越える瞬間』に決まりやした。 ・・・はたして きのう、最後の授業が終わりやした。 あっし、既に目標を超えやした。 しかしまだまだ自分を磨かなくてはならないことは 言うまでもありやせん。 昨日、・・・これまでの実習の中での疑問点や不明点について 校長先生が一人ずつ 丁寧に答えて下さいやした。 ・・・なんと丁寧な授業でしょうか。 ここで勉強できて 本当に良かった。 今後の仕事先で疲れ 周りに感化され現実と理想の違いを押し付けられ もし間違った観念に陥りそうな事があっても まっすぐな気持ちに戻ることが出来るような 指針を与えてくださいやした。 当初、職業訓練校で たった3ヶ月の間に こんな気持ちになるとは 予想も出来やせんでした。 あっしにしても 何事も積極的に、 そして分からないことも 自分だけではなく みんなの為にも質問して来やした。 「優等生」と言いたい奴には 言わせておけば良い。 すべて 結局は自分のコヤシになりやした。 みんなにもありがとうと言いたい。 来週火曜日には、いよいよ修了式。 すべての方に感謝の気持ちをお話する機会を与えられやした。 「あっしが話すと 長くなりやすよ~♪」 ・・・と言うと、 誰も否定はしやせんでした(笑) ・・・つづく。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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