トルコ経済ニュース(2014年の教育支出について)
今日(18日)は、久しぶりに教育に関係する記事を紹介します。 トルコが長期的に成長するためには極めて重要な問題です。因みに、「中国人で初めて自然科学系(生理学・医学賞)のノーベル賞受賞者が出た」という報道はありましたが、日本ではほとんど報道されていなかったと思いますが、トルコ人(アジズ・サンジャル氏、ノース・カロライナ大学教授)も今年初めて自然科学系(化学賞)の受賞者が出ました。いわゆるクルド系の方ですが、アメリカ国籍となり、客観的に発言することができる立場になられたためか、インタビューで「(全て)アタテュルクのお蔭」と発言したことで、トルコでは驚きをもって受け止められました。発言の背景はわかりませんが、民族対立をわきに置いて冷静に考えれば、「常識的な発言」だと管理者は思います。 この記事以外では、ヨーロッパにおける自動車市場の拡大や、COP21会議の結果を受けたCO2の排出量削減及びロシアに足元を見られないようにするために、トルコだけではなくヨーロッパ全体で天然ガスの需要が減るという見込みに関する解説記事などもありました。原子力発電にも問題があるため、最終的に目指すのは「再生可能エネルギーの割合を可能な限り引上げる」ということになるのだろうとは思いますが、「高い」という問題があり、この点では今後、「経済成長から環境保護へ」という世界的な意識改革が必要になるものと思われます。 今日のBIST100指数は、「横ばい+右肩下がり+横ばい」となりました。 寄付きは昨日終値から約300ポイント低い、73,400ポイント水準でした。その後少し下落してから上昇に転じ、午前11時過ぎには今日の最高値を付けましたが、そこからは下落に転じました。午後2時過ぎからは再び横ばいとなり、途中の午後5時過ぎには今日の最安値を付けました。結局、昨日終値から1.70%、約1,250ポイント大幅下落して、72,000ポイント台半ばで今週最後の取引を終了しました。 励みにしていますので、クリックをよろしくお願いします。にほんブログ村 今日紹介するのは、上でも言及しましたが、トルコにおける2014年の教育支出に関する記事で、今日(18日)付けのAA(アナトリア通信)の記事です。 見出しは「教育支出は2014年には1,130億リラ(約4兆7,000億円)を超えた」です。 トルコ統計庁(TUIK)は、2014年の「教育支出統計」を発表しました。 それによれば、昨年、教育支出は13.2%増加して1,135億7,100万リラ(約4兆7,000億円)となりました。昨年の支出で最も増加幅が大きかった学齢期は、20.4%増加した中等教育となりました。 トルコにおける教育支出のGDP比は、2013年には6.4%でしたが、2014年には6.5%に上昇しました。昨年の教育支出の77.7%は国が行い、一方、家計の教育支出は19.8%を占めました。 国の組織による教育支出の32.9%(255億9,400万リラ(約1兆600億円))は高等教育機関が行いました。民間機関が行った支出の47.9%(90億8,700万リラ(約3,800億円))は高等教育向けに行われました。 学生・児童生徒一人当たりの教育支出は、2011年には3,819リラでしたが、2014年には5,403リラに達しました(管理者注:ただし、毎年約7%のインフレがありました)。教育水準別の分析では、昨年の学生・児童生徒一人当たりの教育支出は、最も多くの支出が行われたのは1万3,245.6リラ(約54万8,000円)の高等教育でした。 学生・児童生徒一人当たりの教育支出は、前年と比べて平均8.9%増加しましたが、2013年年と比べても最も増加率が高かったのは14.7%増加した中等教育で、次いで9.5%増加した初等教育でした。 教育支出統計は、公共教育に対する直接または間接的に行われた支出が含まれています。明らかにされた教育支出は、公共教育だけに対して直接行われた広範な教育活動に関する支出が含まれており、その他の広範な教育活動で行われた支出は含まれていません。(管理者注:「公共教育」と「広範な教育活動」の違いは、単に単語レベルでしか示されていないので不明確ですが、大雑把に言えば「学校教育」と「その他すべての教育活動」ということで、「学校教育に直接するその他の教育」とは、(宿題用の)ワークブックや校外学習などが含まれますが、生涯学習や予備校(及びその教材)などは含まれていないのではないかと思います。) いつもどおり最後は市況です。 今日のBIST100指数は、「横ばい+右肩下がり+横ばい」となりました。寄付きは昨日終値から約300ポイント低い、73,400ポイント水準でした。その後少し下落してから上昇に転じ、午前11時過ぎには今日の最高値(73,500ポイント水準)を付けましたが、そこからは下落に転じました。午後2時過ぎからは再び横ばいとなり、ほぼその水準で大引けとなりました。途中の午後5時過ぎには今日の最安値(72,200ポイント水準)を付けました。結局、昨日終値から1.70%、約1,250ポイント大幅下落して、72,000ポイント台半ばの、72,460ポイントで今週最後の取引を終了しました。今週は、ほぼ毎日、1%以上株価が変動する「乱高下」となりました。 今日も、この時間帯は、為替はリラ高となっています(日本時間19日午前3時10分頃)。 ユーロは0.65%リラ高の、 1ユーロ=3.1538リラ、 ドルは0.70%リラ高の、 1ドル=2.9097リラ、となっています。 なお、2014年11月15日(16日)と12月4日(5日)にお知らせしましたが、私のブログの海賊版(コピー・ブログ)が複数存在しています。「楽天」と「ライブドア」の「トルコとイスタンブール、ちょっと投資」が正規版ですので、こちらへのアクセスを是非ともお願いします。 トルコリラ等の外貨建ても含めた債券投資に関する情報を発信しています。外債投資に興味のある方は、一度覗いてみてはいかがでしょうか。社債投資まとめ いろいろな投資情報が出ています。投資に興味のある方は、一度覗いてみてはいかがでしょうか。株初心者向けIPO初値予想トルコで最もメジャーな赤ワイントルコワインYAKU...価格:1,785円(税込、送料別)熟樽の芳香~ナリンジェ種・エミール種をブレンドしたトルコワインの...価格:2,900円(税込、送料別)