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カテゴリ:インスリノーマ フェレット
2019年10月の投稿なのですが
1年経過しますが変わらない見解です。 過去記事をご覧になった方がいらしたようで 履歴に掲載されたので、「ああ、そういえば胸水の相談はないな」 と思いまして、また記してみます。 過去記事はこちら 新規のお客様ではご相談は有りますが 継続してご利用いただいている直接のお客様では 胸水のご相談が一件もありませんでした。 胸水が出ても悪くはないですが その事態にならなければ、ないよろしいですね。 そういう病気にならない感覚で情報に触れていただければ幸いです。 過去、どれくらい前でしょう。10年前くらいでしょうか? 胸水、腹水で動物病院で水を抜く処置をする話は年間何例も聴いていました。 なんでだろうって? 獣医さんもなる原因を説明できませんし、 治療行為はするけどまたなることが多いし。なんでだろうと 疑問に思っていました なかではインスリノーマで数年生きると 末期に腹水胸水が出てきて死に至る例が多かった頃がありました。 獣医さんが予防も、再発防止も充分できていないコロのお話です。 今はどうなんでしょう。通われている獣医さんに 胸水腹水の原因と対応はなんですか?って尋ねてみるといいと思います 水が出てくる原因はイロイロ有ると思いますが フェレットで観られる原因はタンパク質不足によるものだと考えています。 そのため、そのような対応をすることで腹水胸水が出ないように 願いつつ健康管理をしています。 別段腹水胸水予防のための対策ではなくて 健康管理の延長線上にその病気が発生し無くなっていると考えています。 そんなに難しいことでもないですし、 対策に大変なことでもありません。 また突飛な考えでもなく、 かなり簡単に触れられるところに在る情報です。 タンパク質不足? そう思う方も結構いるんです。 フードのタンパク質比率は30%以上で、 時には40%、60%を越えることもあるのに なぜ?って思うかもしれません。 そうですよね。私もそう思いますのでオカシナ感想ではないと思います。 これも常々紹介している事ですが フードパッケージのタンパク質表記は タンパク質では無い物も含まれています。 粗タンパク質と言われる数値は、短タンパク質の数値そのものではありません。 タンパク質は窒素を含んでいる成分で、 この窒素量を製品から計測して、 それを係数を持って非率の数値にしているだけなのです いうなればタンパク質と言う欄にある数値は、 窒素が含まれている比率なのですね。 例えばアミノ酸は300種類以上ありますが、 タンパク質の材料になるのは20種類です。 フード中にどのくらいのバランスでアミノ酸が含まれているのかわかりませんが 窒素を含むアミノ酸の多くがタンパク質の原料に使えないのですよ。 パッケージでは紛らわしいのでタンパク質として 表記しなければいいのにとも思っています。 「窒素を含む成分の数値」と言うのが寄り正確な表現になっていくのでしょうか? そんな記事を読んだことはないので私の憶測ですが。 腹水胸水の原因は複数あると思います。 繰り返しますがフェレットはざっくり「タンパク質不足」と考えています。 難しいことを理解するよりも、標語的に「タンパク質不足」と表現します。 検索ワードとすれば「アルブミン不足 胸水」で出てくると思いますが 一番上に出てくるページは肝硬変について書かれていますが こちらからコピー引用するとこうあります 肝硬変になると、アルブミンは肝臓内で作られにくくなり、低アルブミン血症となります。 低アルブミン血症の状態では、血管内の水分が血管外に移動してしまいます。 その結果、お腹に水が溜まったり(腹水〔ふくすい〕)、 胸に水が溜まったり(胸水〔きょうすい〕)します。 肝硬変のお話ですのでスタートが肝臓でアルブミンを作られなくなると なっていますが、肝臓が悪くなくてもアルブミン値が下がってくると 低アルブミン血症(腹水胸水)になっていくというお話です。 これは推測でもなんでもなく、血液数値に現れてきます。 タンパク質に関わるアルブミンの数値が下がってきたら要注意です。 ほかにタンパク質に関わる総蛋白、BUN、クレアチニンも 上手に理解して行くといいと思います。 要するに血液データーでアルブミンが下がって行ったら 要注意です。 タンパク質が材料として有っても、肝硬変のように 肝臓でアルブミンを作られなくなると起こるので タンパク質不足とも言い切れないのは事実ですが 理解しやすくするためにそうご紹介します。 正確に理解したい方は各自調べてください。 ではなぜ「タンパク質不足」と言うのかなのですが インスリノーマから腹水胸水になっていくご相談が多くて それを追って行ったのですね。 インスリノーマの時には下がった血糖値を支えようと タンパク質などからブドウ糖を作ります。糖新生です。 この糖新生が起こるために、タンパク質が足らなくなると 毛艶が悪くなったり、ゴワゴワした毛の状態になっていきます。 この状態はタンパク質不足を現す要素です もちろんタンパク質だけが足らないわけでもなく タンパク質不足が全ての原因ではないのは理解したうえで 理解しやすく「タンパク質不足」と表現します。 要は糖新生が起こり、タンパク質消費が多くなるので アルブミンの材料になるタンパク質が足らなくなるというお話です。 もちろんこれが全てではないので、こういう事例があるという認識で結構です それでもインスリノーマで利用するだけのタンパク質が足らなくなると こうした低アルブミン血症に繋がりますし タンパク質が処理できる量以上の補給をしてしまうと腎臓に負担がかかっていきます。 体はなんでもそうですが、バランスです。 人間でも「何を食べればイイ」と言っても限度があります。 その限度を理解したうえで言動に乗せるのが普通ですが 時にはその制限を取り外して行動をする人がいます。 なんでも正確な言動をするとなると ややこしくなりますから、 緩い言動でコミュニケーションをとるといいともいます。 まあ、結論としてフェレットのインスリノーマから増える腹水胸水を 予防する確たる自信はないにしても タンパク質の補給の管理をすると腹水胸水からは遠くなるでしょう。 でも、行き過ぎたタンパク質補給は腎臓に害が出るので 何事も大切なのはバランスです。 そのバランスを保つためには、あれこれ考えて行動いたしましょう。 個別の健康相談は有償(30分3300円)で対応させていただいています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.09.11 15:13:04
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