頭はよくなる。よくなりたければ。
書評です。これ。賢さをつくる 頭はよくなる。よくなりたければ。【電子書籍】[ 谷川祐基 ]サブタイトルの方がインパクトがあるので、そちらを本記事のタイトルとしました。要は、「頭がいい」とは、「具体⇄抽象」を自在に行ったり来たり出来る人。色んなことに応用が利きます(と言うか、世の中のことは大抵この「具体・抽象」で説明できる)。算数・数学も。初めは、足し算・引き算など、非常に具体的なもので、実用的。これが段階が進むと、「x, y」が出てきたり、「虚数」なんて実際に存在しないものまで出てきます。抽象化がどんどん進む訳ですね。基本的に、知識のインプット作業は、この「抽象化していく作業」に収斂されます。それに対して、アウトプットは、「具体化」の作業です。「話の分かりやすい人」とは、抽象的な概念を、目の前に見えるように具体的に描写できる人。面白いのは、著者は、「具体⇄抽象」に「上下」の概念を用いていないところ。通常、「抽象から具体へ」と言う話になると、抽象が上位で具体が下位にして話をすることが多いのですが、著者は、どちらも不可欠なものとして、「左右」で分けております(具体が左で抽象が右。この記事も、それに合わせております)。この「具体」と「抽象」を場面に応じて行き来できる人が、著者の考える「頭の良い人」で、それは誰でも鍛えることができる能力である、としています。著者は、これを会社組織にも当てはめております。「具体」にあたる一般社員が一番左で、「抽象」にあたる社長が一番右です。右に行くごとに、仕事の抽象度が高まります。一般社員は実際目に見える「作業」を、社長は目には見えない「ビジョン」や「経営理念」を考えます。著者は、組織をヒエラルキーで考えるのでなく、その人に合った職責を与えればいいのではないか、と唱えております。これは私も大賛成です。一般社員よりも係長が、係長よりも課長が、課長よりも部長がエライ、、、みたいなことになっておりますが、その考え自体が、パワハラを呼び込むのではないでしょうか。それぞれ、仕事で果たすべきことが違うだけで、どちらが「エライ」と言うことはないでしょう。どちらも、その組織に不可欠な存在です。そうでなければ、いずれその組織にはいられなくなるでしょう。5W1Hの中で、唯一、「Why」だけが、抽象化するための問いで、他の要素は、すべて具体化するための問いです。したがって、物事を抽象化したければWhyを、具体化したければその他の4W1Hを考えればいいわけですね。よく言われる「鳥の目・虫の目」も。「鳥の目」が抽象で、「虫の目」が具体だと考えれば、分かりやすいかと思います。そのほかにも、思わず膝を打つような事例がたくさん出ており、読み応えがあります。ぜひお手にとってご覧ください。それでは。起業哲人<Look!>応援のポチをお願いします!あなたがポチをすると、当ブログの順位が上がります。当ブログの順位が上がれば、より多くの方にお楽しみいただけます。執筆者のモチベーションが上がります。執筆者のモチベーションが上がると、更新頻度が上がります。更新頻度が上がれば、、、あなたをもっと楽しませられるかも!?↓ ↓↓ ↓↓ にほんブログ村にほんブログ村