羽虫
羽虫前回発生源は機器の中と書いた。簡単な装置を社内で作成しているのを始めて目にした時、台に相当する部分を板で囲い全て溶接し隙間を埋めていた、台の中に部品が取り付けられていることもあり一面だけネジ止めにしてメンテナンスが出来る様にはしていた。食品機械について知識の無い身にとってはここまでして覆う必要が有るのかと感心した事を覚えている。メンテナンスや掃除を考えたらカバー無しの方がコスト面に於いても合理的と言う風に思えたが食品用機械とはこう言うものだと言う認識を持った。(後に大きな間違いだと言う事に気づく事に成るが)製造現場に取付け1,2カ月して動きが悪いと言う事で台部分のカバーを外すと水が溜まり、汚泥まであるうえ羽虫がいる。水が有るのはカバー部分の防水用のシール迄はしていないので当然と言えば当然ではあったが虫まで発生しているのには驚かされた、防水用のシールはしていなかったが虫が入り込むような隙間が有るとは思えなかった。同じ物を複数作る必要が有った事からそれ以降の物については隙間と言う隙間は全て組み立て時にシール材でシールする様にしたが状況は改善しなかった、摺動部が有りそこからの水の侵入がどうしようもないと考えられる事からシール材での対応では無理と判断し、メンテナンス用に設けてあったビス止めのカバーを撤去して洗浄出来る様にする方が汚泥や、羽虫の発生を防げると改善を進言したが明確な判断を得られず現状のまま使用する事を継続していた。そんな中動作がおかしいと言う連絡が有り確認の為カバーを開けると中は予想通り羽虫が、しかもかなり数が多い、調整後製造の担当者に、汚泥が溜まり羽虫が発生しているこのままカバーをすれば又同じ事に成るのでカバーを付けず掃除をする様話をしカバーを撤去してしまった。カバーを撤去した事を理由と共に報告したが特に何の指示も無い事からカバーの撤去は了承されたものと判断するしかなかった。その後結局カバーは全て撤去される事に成ったが、それまでの間虫の発生は為すがままの状態、カバーを開ける度羽虫が飛び回る事に成るのを放置していた事に成る。