さっちゃんと９人家族

 W「海に行きたい。まだ1度も海で泳いだことないもん」

　　ある日Wはこう言いました。今まで大ママが山好きなので、あっちこっちの山には連れて行ってもらっていたのだけれど、海はいつも見るだけで小学校の海の家の磯観察でようやくこの春海水に足をつけた彼女でした。

是非、海の塩水で泳いでみたい～～

もちろん、2年生のAも口をそろえて言います。
「わたしも、海に行って、波で遊びたい。貝も見つける～～」

その声を聞いてToさんが
「じゃぁ　夏の休みは海に行こうか、お父さんも小さい時はおばあちゃんに連れられて、瀬戸内海の小さな島に良く泳ぎに行ったよ。すごくきれいな水やったなぁ～～」

ということで昨日今日とW＆Aを連れて海に行ってきました。
ほんとうはToさんが幼き頃のなつかしの島に行きたかったけれど、時間的に難しいことと、できれば一人暮らし中のMと合流出来たら良いなぁと思って、彼女の町から近い海岸に行きました。

Mも都合よくお休みを取ることができてどれだけWとAが喜んだことか・・・！！

しかも泊まらして頂いた民宿に行くと予定の和室ではなく、洋室二部屋に泊まられませんか？となって3人＆2人に分かれることになったのです。（向かい同士ですが・・・）即座に二人はMと一緒に寝る、と宣言しました。

 ほんとうにMは大人気ですね！！

お昼ごろから浜に出て曇り空の中1時間も泳いだら、ぽつぽつと雨が降り出し西の空はすっかり雨雲、あきらめて徒歩3分で民宿に戻ってきました。

　生まれて初めての塩っ辛い海の水、その辛さにもけろっとして少しでも泳げたことに満足のWとAです。

わたしの方はあんまり暑くなくて「海で泳ぎたい」の使命を果たせてよかった、とほっとしました。

そして思いのほか素敵だったのは海の景色でした。たとえ雨が降っていてもそ水墨画的風景は日常から離れていることと自然の大きさと調和した美しさを私の心に実感させてくれるものでした。

つづく