さっちゃんと９人家族

  　シューベルトの『死と乙女』　
　今朝取り組んだクァルテットの曲です。2楽章、3楽章、4楽章と練習をしました。

2楽章はバリエーションになっていて、同じメロディがいろんな形に変化し、伴奏の様子もそれにともなって変わっていきます。

かっこいいメロディ担当のチェロのCさんがいいました。

「なんか、このチェロのメロディ弾くの恥ずかしい。どうしたらいいんやろ」

普通良いメロディが自分のパートに回ってきたら「あぁ　おいしいわ～～」という気になるんだけれど、この「恥ずかしい」というのはう～～ん何て言ってあげたらいいのかしら？

確かにこの箇所は、シューベルトは何考えて作ったんだろう？と思うような形になっているんです。

メロディはチェロ、
ファーストヴァイオリンのオブリガードは、担当のIさんいわく「まるでねずみがあっちこっちでちょろちょろ顔出しているみたい。」だし
セカンドヴァイオリンはわりと毅然とした風格で付点のリズムを描き
ヴィオラはズンチャチャずんちゃちゃとお祭り騒ぎとIさんの表現。そ、そんな馬鹿なもっと格好いいものですよ～～といいながらも大笑いのヴィオラのYさんでした。

こんな組み合わせで格好良くメロディが歌える？

う～～ん？？？

チェロ「ね、ファーストは埃になろうよ。なんていうの。『わたしここにいま～～す』てあんまり主張しないで、セカンドにくっついて陰て寄り添っているような。
ヴィオラさんは今の感じでいいと思う」

じゃぁ　やってみよう～～

と弾いてみた。

ファースト「どう？」
チェロ「あ、さっきよりはあんまり恥ずかしくなかったわ。やっぱり伴奏のあり方でずいぶん感じ変わるんやね～～」
私「繰り返す？」
チェロ「も、もう良い、これで目いっぱい味わったし～～

こんな平和な始まりかたしたんだけれど、最後の4楽章は速くてボーイングもパッセージもめちゃめちゃ難しくて、もうもう、ものすごく頑張って弾いた～～て感じになりました。

えらい消耗です。精神も頭も身体も・・・

ひえ～～と言わざるを得ず、こんな楽章絶対出来ないと思っていたけれど、今日の合わせでひょっとして出来るかも？？と思ってしまった。

みんなすごいわ！！