数週間前、私は生まれて初めて京都市教育委員会なるところにFaxを送りました。
それは「ほっこり子育てひろば」の申し込みのためです。
役員だからとか、人に頼まれて、誘われて、ではなく、こういうセミナーに参加するために自ら行動したのは初めてです。
何がそうさせたかというと、
まず私のスケージュールがその時点で(申込時)はまだ余裕があるはずだと思っていた。(でも今は6月満員御礼、状態になりつつあります。)
そして最も私を惹きつけた点はご案内のチラシに
「子育てのことみんなで話し合いませんか?」
テーマ
「いつくしむ」
「認める」
「身につける」
とあったことです。
こういう子育て支援のプログラムは講師の先生のお話しを聴いたり、何か活動をする、あるいは勉強をする、というものがほとんどです。講演の中から自分に必要な言葉に出会ったり、活動をしながらの話題で共感を持ったり、さらに友人になっていく、そんなチャンスにしていってもらおうというものです。
そんな中にあって、「みんなで話し合いませんか?」は実にユニーク、そして私自身もそれが一番必要だろう、と思っていたことだったからです。
ただ、テーマがダイレクトに「いつくしむ」とあります。
「いつくしむ」という1語は簡単に言えますが、では何が「いつくしむ」ですか?と問われたら、なかなか答えることができないしろものです。
そんなテーマをポ~~ンと出してくるって、
すごいなぁ
どうやってやるの?
という方法論的な部分にも魅力を感じました。だから勇気を出してFaxを送ったのです。
建物についたのはちょうど10時きっかり、だからお部屋にたどりついたときは数分過ぎていたでしょう。エレベーターを降りたら目の前が受付で待ってましたとばかりに、
「さっちゃんですね Cグループです」
とおっしゃられ、ひらがなで自分の名前を記入したシールを胸に貼ってCのところに座りました。
今日のルール
一人ひとりが主役です。
それぞれの話を尊重しましょう。
ここだけの話です。
ええ、これがなければ本当には語れません。とても大切なことですね。
時間はたったの60~90分。だからワークシートが用意されていました。
まず、書いてそれを一人一人が語る、という形でやっていきました。
今まで全く出会うことのなかった私たちだけれど、どの方もすっかり昔からの友人のように語り、聴き合っていました。
これはすごいことです。
こんなこと、なかなか学校のPTAではできません。
でも本当にみんな自分のこと一杯語りたいのだなぁと感じました。
そらそうです。
生きていればいろんなことに出会う。
いろんなことを考えいろんなことを思う。
それを語るときこそ、自分が生きていることを実感できる瞬間ではないでしょうか?
つづく