当たり前でないもの
先週のコンサートが終わってほっとしたのもつかの間、次の日からオケの練習、イースター、新学期のスタート、クァルテット、ソリスト合唱合わせ・・・と続いている。そのことはいい。当たり前なのだから・・・。でも、そんな時こそ当たり前でないものに出会えたとき、大きな喜びがあります。それはお手紙!!(メール) 先日も今までお手紙などほとんどいただいたことのない方からの大きな封筒を受け取り、一体何なのだろうと開けたら、墨で書かれた大きな字のお手紙と、五つ葉のカラーコピーでした。お手紙によると、(ちょっと宗教的言葉で申し訳ないですが・・・)三つ葉は三位一体、父と子と聖霊(音楽)四つ葉は主の受肉と聖母五つ葉は復活とのこと。三位一体とはキリスト教の根幹になっている考え方で、神と子(イエス・キリスト)と聖霊とは違う形でありながらも同じものである、というものです。とても重要なものですが、詳しいことについては、しっかりとした本をいくつもお読みいただくのが一番いいかと思います。ですが私にとっては、キリストも聖霊も「神とはどういうものか」を伝えていただくことができる最も重要なものなのです。イエス・キリストは聖書を通して知ることができます。そして聖霊はいわば現代にも放たれている神の恵み(力)かな、と思います。それは自然の中においても、また一人ひとりにおいても働いている。だからそれらを通して私は神を知ることができるのだと思っています。その聖霊の部分に「音楽」と書いてくださっていました。今まで、私はそんなふうに考えたことはなかった。でもこの文字を見て・・・「ハッ」とさせられました。人に働きかけている聖霊ならば、もちろん人間がつくりだす芸術にも聖霊は働いているのですね。そしてこの方は音楽に関わっている私だからこそ、音楽を奏でるとき、作るとき、聖霊の働きを感じてね~~と言ってくださっているように思えました。聖書深読の時もシスターは毎回のように、「聖霊の働きがありますように」とお祈りされます。それはただ聖書を読んだり研究したりするのとは違うということ。音楽も同じなのですね。来週の日曜日には三条教会の英語ミサで歌に合わせてVnを弾きます。父と子と聖霊(音楽)この文字を心に刻みながら演奏したいと思います。こんな言葉を伝えてくださった友人に心からの感謝を送ります。