結局、押し通しちゃったかぁ~無駄なことを
さて、景気回復に対するカンフルとして2兆円のお金が使われる。とにかく、2兆円というちょっと想像もつかない金額が財源も明確にならないまま使われることが決まったようだ。その代わりに3年後に消費税が上がる。今回のひとり当たりの支給額は12,000円。老人や子供は更に8,000円プラスされる。前にも書いたけれど、「消費」を促進させたいのに、なぜ老人や子供にプラスがあるのだろうか? 活性世代のゾーンはもっと真ン中にある。その層の活性なくして・・・促進なんか図れるはずもない。無駄というか、人気取りと言うか・・・。しかも、これも昨日書いたけれど、高所得者には辞退(自主的に)って・・・どこまでお気楽なんでしょうねぇ。これは差別でしかない。国民全員に配るのならまだしも、配らない人たちがいる(一応、自主的な辞退とはなっているけれど、その判断などは地方自治体任せだ)不公平。お金持ちの子供は収入もないのだから、一般の子供と変わりがない。けれども、親が「自分たちの分は辞退。でも、子供の分は欲しい」となったらどれだけの混乱を来すのだろうか? しかも、給付の方法にも問題がある。仮の申請書が発行され、それを持って役所に行って、振込先を・・・って、役所は平日しかやっていないでしょう? 共働きだといつ行けばいいの? しかも、家族とは言え口座なんか完全に個人情報なんだから、代理で・・・なんてワケにもいかない。そうなると、当人が行くしかないわけだ。こんなお粗末な方法で隅々まで行き渡るとは思えない。病気で寝たきりの人は、どうやって給付を受けろというのか?結局、細かい点まで考えずに結論(人気優先)を急ぐからそういうことになる。ならば、2兆の金はもっと有効に使うべきでしょう。というか、国が貯蓄するべきだ。財源が明確にされていない2兆を捻出できるのであれば、今後増税する必要もないでしょう。毎年毎年2兆の金を捻出すればいい。今回だけ2兆をばらまいて、3年後に消費税アップで得られる税収の総額は・・・軽く2兆を越える。海老で鯛を釣るようなものだ。こんなのは経済政策ではない。「詐欺をしますよ」と公言して公然と「詐欺」働くようなものだ。勝手に決まったことに対して、今更どうこう言うのは虚しいだけなのだけれど、こんな考えしかできない政党を選択してしまった国民にも非はある。その政党が選出したトップにも問題がある。はっきり言えば、今回の景気回復計画は絶対に「失敗」する。その失敗のツケは必ず3年後には訪れる。浅はかな考え、行動は・・・もっと深刻な問題に発展する。絶対に。