カテゴリ:昔話
従来の固定電話よりも格段に安いIP電話が登場したと思ったら今度はそれより安いskype。通信分野での技術革新はめざましい。
今を去ること40年前。「ナポレオンソロ」という人気のテレビ番組があった。原題をThe man from U. N. C. L. Eという。映画界では007が大人気の時代で、いわばそのテレビ版といったところ。悪の組織THRUSHと正義の組織UNCLEの対決がテーマ。ナポレオンソロはヒーローの名前で、コードネームは0011だった。あの番組の中で、万年筆型の衛星電話が登場する。 さすがにあの大きさではダイアルを組み込むのは無理と見えて、スイッチを入れると交換嬢に繋がる方式のようだった。衛星電話といっても使い方は大昔の共電式電話と同じ。最初に、使用するチャンネルを指示する。決まって「オープン、チャンネルD」(私が見ていたのは吹き替え版なので、オリジナル版で何と言っていたのかは知らない)。 まだ固定電話も普及し始めた頃で、設置している家庭は少なく、携帯電話など夢物語という時代。歩きながら通信できる電話といえば同じくテレビで人気番組だった戦争映画「コンバット」に登場する野戦用無線機。小隊長ヘンリー少尉の脇に控える通信兵が背負っている中隊本部との連絡用の無線機や、サンダース軍曹が小隊長と通話するハンディートーキーくらいしか思い浮かばない頃だ。最も小型のハンディートーキーでも一升瓶くらいの大きさ。万年筆大の無線機で世界中のどことでも電話で話せるというのは荒唐無稽としか思えなかった。 昨今の携帯電話はソロが使っていた無線機にほぼ匹敵する機能。それどころか今やカメラ機能を始め音楽プレーヤー、GPS、電子マネープラットフォーム、クレジット機能と年々多機能化。U.N.C.L.Eの傑作を凌駕している。 今あの番組をリメークするとしたら、どんなツールが登場するだろうか。 最近のネタでは、差し歯の中に携帯電話機能を埋め込むというアイデアが間もなく実用化されるという話が出回っていたらしいが実はデマだったというし、40年前ほどの革新的なアイデアがでてくるだろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年04月20日 22時01分45秒
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