カテゴリ:映画エーが
何度も見たはずなのに見てしまう。不覚にも涙がこぼれる。
この映画は酒と博打で身を持ち崩し、妻にも逃げられた不幸な元ボクサーの物語ではない。子供に心から愛され、尊敬される幸せな父親の物語だ。 全ての親は子供のために戦っている。リングだけが戦場ではない。会社で、田んぼで、船の上で。しかし、戦う姿を子供に見せてやれる親は稀だ。家族を養うためにどんなに苦労しているかを話して聞かせる親も多分いないだろう。子は親の後ろ姿を見て育つと言うが、親の戦う姿を想像できる子ばかりでもあるまい。 わが子のために老骨に鞭打って最後の試合を戦い、命と引き替えに勝利を勝ち取る。親の最後の努め身をもって死を教える。「幸せ」の一つの形ではないか。 ロッキーなど似たようなテーマの映画も多いが、子役の演技が秀逸。幸せとは何かを考えさせられる映画だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年07月03日 22時03分52秒
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