テーマ:バンドマンの語り場(1286)
カテゴリ:音楽全般のお話
きょう、テレビを見ていて、ほんの少し、終わりのほうしか見れなかったんですが、聾唖者の人たちに演奏をしているバンドの話をやっていました。
見ている人の反応は、短い時間だったのでよく判らなかったのですが、バンドの人の話によると聞こえるとか聞こえないとか関係なく、もりあがっているようです。 僕が見たのは、終わりのほんの3分間ぐらいでしたが、昔を思い出しました。 20年位前、僕は、交通事故のため右腕が不自由になり身障者の職業訓練校に入ります。 そこで、いろんな人たちに出会うのですが、今でも心に残るのは、聾唖の人たち。 こんな言い方が正しいのか、いいのか、わからないですが、自分達のような屈折がなく本当に純粋な面を多く持っている人たちでした。 普通の人たちが思うより、聾唖の人たちというのは、症状にばらつきがあります。 少しは聞こえる人、全く聞こえない人、生まれつき聞こえなかった人、幼いころ何らかのことがきっかけで聞こえなくなった人。 いろいろな状況の人がいます。 でも、ほんの少しでも聞こえる人間は、かなり音楽に興味を持っている人もいます。 耳が聞こえなくなる、想像しただけで恐ろしいのですが、ヴェートーヴェンの名前を出すまでもなく、以前聞こえていて今聞こえない人たちは、音というものを知っています。 最初から聞こえない人も、音というものに対して自分なりの強いイメージを持っていると思います。 そのテレビのなかでライブでは、手話をしながら歌います。 それを見て思ったのですが、詩を理解するという意味では、耳がいい人間より歌詞を理解しているかもしれません。 今は、シンガーが真っ当に歌詞を伝えてない人が多いです。 それに比べると、手話で歌詞を見ている人のほうが伝わっている可能性もありますね。 話が少し外れますが、 2年位前にインディーズの映画で、色盲の人の話を衛星放送で見たんですが。 全くの色盲の主人公の、手術を受ける直前の生活を追いながら、 色盲が治ったときに、本当に見える色が、自分の思っていた色とと全く違うんじゃないかという不安に駆られる話 赤は、俺が思う赤なのか、青は、俺が思う青なのか、 みたいな、うまく書けませんが非常にいい映画でした。 もしこの映画の作品名と監督をしxtるている方がいたら教えて欲しいのですが、 聾唖の方々も、全く音が聞こえなくても、音に対する強いイメージをそれぞれ持っていると思います。 そしてライブなら振動の伝わりでビートは、感じられますよね。 詩がわかって、ビートを感じられればもう、それで音楽です。 自分の身を思えば今までこういうことを考えてもおかしくないんですが、今日初めてというか数十年ぶりにこんなことを考えました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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