カテゴリ:エッセンシャル・プロセス
東洋哲学と東洋医学の理論は、ちょうど宇宙と宇宙の各要素の働きというような関係にあります。
私自身は、東洋医学を正式に学んだわけではありませんが、風水や占いに興味をもったときに、十冊ぐらい簡単な本から、難易度の高い専門書をかじる程度で学んだことがあります。 そのことが後に、カイロプラクティックによる治療的キネシオロジー(アプライド・キネシオロジー)からタッチフォーヘルスや東洋医学のテキストを読む導入になったと感じています。 もっとも、カイロプラクティックで紹介されている東洋医学は、欧米諸国の人にとって使いやすいマニュアル化された形にすでになっていたので、気-生命力-エネルギー調整をどのように行うかについては、東洋医学の全てを学ばなくても、治療のなかで実践できます。 特に私の場合は、全体像を把握してから、治療に適応する場合、その中の部分にあたる、どのような理論に基づき、それが何を目的にして、どのような効果があり、それをどのような形で証明できるかに興味がありました。 そこから、少しずつ東洋医学のテキストなどを買い集め、コツコツと独学で勉強していきました。 ところで、アプライド・キネシオロジーという、治療的キネシオロジーの原点は、キネシオロジー(運動のメカニズムを科学する学問)という学問体系のなかで、筋力テスト法を活用して、体のどの筋肉の働きが上手く働いていないかを研究することから始まったようです。 応用あるいは治療的という言葉がつく理由は、カイロプラクターのジョージ・グッドハート氏が、筋力テスト法を使用して、身体のアンバランス状態を研究したり、今まで考えられていなかった、筋肉が“弱くなっている”場合、その筋肉を強くするにはどうしたらよいか?というコンセプトを探求したことがその治療的キネシオロジーの原点であったと思います。 ジョージ・グッドハート氏は、カイロプラクターだったので、まずは身体を動かしているのは脳と脊髄という「神経系」であり、またそれを守っている頭蓋骨と背骨がゆがんでしまうと、それが内臓の働きを弱めたり、各神経と関係する筋肉が弱くなることを、第一の基本としました。 次に、筋肉が弱くなる他の原因として、血液やリンパの循環が悪ければ、筋肉も弱くなることを考え、その当時、発見されていたテレンス・ベネットやフランク・チャップマン博士の研究を参考にし、各内臓と筋肉の関係を調べ、それによって各筋肉の筋力が回復するかどうかを確かめていったという経緯があるようです。 また、それらの研究は、目には見えない気の流れ道(経絡:ケイラク)の研究へと進んでいき、最終的に各経絡(任脈:ニンミャク、督脈:トクミャク、肺経:ハイケイ、など十四の気の流れ道がある)を中心に弱い筋肉を強くする方法も統合されるようになったようです。 さらに、カイロプラクティックの分野には、オステオパシー(整骨療法:カイロプラクティックより歴史が古く、カイロプラクティックはオステオパシーの技術を改良して独自に背骨を矯正する方法へと発展していった経緯があるようです)も学ばれている人もいて、脳と脊髄の中を流れる「脳脊髄液:ノウセキズイエキ」の流れを整える療法(クラニオ・セイクラル)を参考にしてつくられたSOT(仙骨後頭骨テクニック)もグッドハートが作り出したAKとは別の流派もあったことから、それらの一部を吸収していきました。 その結果、AKのシンボル図、人体を中心に、「構造、化学(栄養・薬学)、精神」という三角形とそれをとりかこむ円を描きました。 その円には5つの点があり、神経を頂点として、リンパ系、血管系、血管系、脳脊髄液、経絡システムがあり、それらの基本技術を活用して、弱くなっている筋力を強めたり、内臓の働きを高め、健康を増進するシステムをつくりだしました。 その治療的キネシオロジー(AK)は、その後、一緒にAKを研究していたジョン・シーによって、簡易化され、一般家庭で誰もが活用できるようにつくられた「タッチフォーヘルス」によって、世界的に知られるようになったようです。 私自身は、カイロの学生時代から卒業後も、AKをテキストで独習しまとめたりしていました。 そのときに気づいたこととして、筋力は上記5つの要素を刺激することで、確かに強くはなるけれど、くり返し筋力テストを行うと、脚がつったり、患者さんが筋力テストを嫌がるあるいは、めんどうに感じられていることや、学院の方針とはちがっていたので、余計なことをあまりしすぎては基本的にダメだったので、深く実践するに至りませんでした。 開業後しばらくして、日本で紹介されていたカイロプラクティックやオステオパシーの技術を色々と学んだり、構造医学という重力を基準にした診断法をテキストなどで学び終えたあと、東京で一度セミナーへ出かけたあと、大きな空虚感に襲われました・・・ いったい、この身体を調整する技術をいつまで学び続けたらよいのだろうか・・・ というような気持ちでした。 そんなときに、レイキ・ヒーリングのティーチャーズ・ディグリーを終了したあと、レイキを学んでいる人から、キネシオロジーを活用して、精神・感情的な問題を解放できる技術があることを知りました。 また、そのキネシオロジーは、強い筋肉テストを行うのではなく、とても弱い力、つまり反射テストを使っていることを知り、以前、感じていた筋力テストそのものが患者さんにストレスを与えてしまう欠点をカバーできるのでは!、と思い立ち、『スリーインワン・キネシオロジー』の第一回目のワークショップを、1996年12月に、東京で受けることになりました(このことは、私の日記で同じようなことを書いたことがあります)。 そうして、ただカイロプラクターとして肉体的な技術の限界を感じ、スリーインワン・キネシオロジーのワークを受け、私自身の感情が丸裸にされて、ビックリしてしまいました。 なぜ、私の本音がわかっちゃうんだ・・・と衝撃にも似た感動を覚えました。 また、そのワークショップでは、オプションとして和尚のワークもされていて、「お互いの心臓の音を聴きあう」ことをしていて、それを行ったとき、私の内部体験として、この世界から足元から崩れ落ち闇の中に落ちたと感じた瞬間、すべてが消え去り、光と喜びとただ共にあった、ような体験をしました。 それ以後、一度もその体験をすることができず、今に至りますが、私が『神との対話』から始まり、『ACIM』、『ヴィパッサナー瞑想』というように、覚(サト)りの境地に興味をもつようになったことのすべては、そこに由来しています。 話を「易とタッチフォーヘルス」に戻しますと、私は以前から超常現象的なことに興味はありましたが、この現実とそのようなことが、どのように結びついているのかについては漠然としていて、よく分かりませんでした。 その後、自分に起こった体験を機に、東洋哲学における「気」、それを現代的な見方で考えるバイブレーショナル・メディシン(波動医学)の効果を模索したりしました。 今回、「易とタッチフォーヘルス」ということを日記にしたのは、私がタッチフォーヘルスのセミナーを受けてから、その当時学んでいたデータが残っていたので、ふと紹介したくなり日記を書き始めたのですが、いつの間にやら脱線して、私が学んできたことの概要紹介になってしまいました(笑) この資料を久しぶりに見直すキッカケになったのが、4月から「エッセンシャル・プロセス2」のセミナーを行うにあたり、キネシオロジーで使われている東洋医学の概論を説明するに当たり、ふと「易」に関してまとめた資料があったなぁ・・・ってのがキッカケです(爆) なにが話したかったと言いますと、昔つくった資料が役立つ機会があってよかったなぁ~ ってだけのことでした~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.04.02 13:06:58
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