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カテゴリ:Soliloquy
また悲しい事件が起こった。
今回は邦人1人、オーストラリア人も3人犠牲となってしまった。 前回ジャカルタでオーストラリア大使館の爆破事件があった時、現地駐在中の友人に慌てて連絡した事を思い出す。 幸いにも彼と彼の家族には被害がなかったが、その時彼の言った事は、「オーストラリア人はインドネシア人に評判が悪いようだ」ということ。 ジョン・ハワード豪首相は、近年、インドネシアとの友好関係を保つべく努力している(らしい)。 インドネシアも何の条約か忘れてしまったが、豪をメンバーに入れることを約束している。 しかし、この友好関係は見せ掛けだけのものとしか思えない。 先日、豪の女の子がバリ島を訪れた際に空港で大量のドラッグが見つかり、大事件となった。 彼女は、空港で何者かが自分のサーフボードに忍ばせたと無罪を主張していたが、長い裁判のあと彼女は何十年もの投獄が言い渡された。 判決の日は、全てのオージーがそわそわ。号外も出た。 彼女の無罪を信じていたオージー達は、人生で一番の輝かしい時を刑務所で過ごすのは、極刑と等しいと口を揃えて言っている。 この事件の真相については誰もわからないだろうが、もしジョン・ハワード首相が何らかの形で積極的に彼女を救う方を取っていたら(例えば自国で裁判を行う等)、彼女の未来は違った物になっていたであろうし、両国の関係もホンモノになっていたかも、と思う。 深いところまで立ち入ろうとはしないこのような関係は、また必ずどこかで悲劇を生むことになるだろう。 テロは宗教的なものも絡んでいるため、撲滅するのは難しい。 でも、何の罪もない旅行者が標的にされるのは許しがたい。 いつの日にか、テロという方法でなく話し合いで解決できる世界がくるのを、ただ望むしかないのだろうか・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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