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カテゴリ:Soliloquy
私はこれまでの会社生活、同僚にはとても恵まれてきたように思う。
以前勤めていた会社は「人の○○」と言われるだけあって、たくさんの魅力的な人が集まっていた。 だから私も、その中の一人になりたいと思って試験もがんばった。 会社って、仕事だけではない何かも一緒に育ててくれると思っているから、自分をそんな環境の中で、伸ばしていきたかった。 そして実際に入った会社は、この期待を裏切らなかった。 仕事を覚えるのはとても大変だったし、忙しくて自分には出来ない大きな事を任された時には泣きそうになった事もある。 でも、会社生活が楽しかったのは、そこで出会った個性的で尊敬できる人たちのおかげだといえる。(After workもかなり派手に楽しんでいたという説もあるけど。。) そんな中で出会った私の上司は、今、バンコク駐在中だ。 歴代ボスの中、彼は一番若く、仕事面ではボスだけれど、いったん仕事を離れるとお兄さんのような存在。 私が退職する時のボスでもあり、結婚、退職の相談もしたりと、とてもお世話になったボス。 今何が大切か、何をすべきかを瞬時に的確に判断して、部下に指示を出す。 仕事って、全てに全力投球だと、一番大切な事を見失ってしまう事もしばしばある。 彼は、その仕事バランスの面でも素晴らしい人だった。 自分の分野に自信を持っているから、上司と意見が食い違っても出世の事も考えず、意見を述べることができる人。 人によって態度を変えないボスは部下にも当然慕われる。 結局、彼はその実力で、上司にも認められ、派閥なんて関係なく、かなりのスピードで出世しているようだ。 とても仕事のできる人だけれど、プライベートではとても気さく。 同伴なんて当たり前の飲み屋の世界、彼は未だに慣れてないらしく、「食事行こうってしつこく誘われているんだけど、やっぱりお店まで行かなければならないよね?」なんて質問してきたり、とてもモテル人なのに(しかも職業柄女の子もより取り見取りのはず)初恋の奥様をとても大切にしている家庭人。 私たちもよくその暖かい家庭にお招き頂いて、Home partyを楽しんでいた。 時期を見計らって、休みの権利もきちんと消化している。(もちろん部下にも勧める) 私の結婚式では、彼のスピーチに、友人達が「あんなかっこいい上司と働けて羨ましい!」とか「きっとあの二人、何かあったはず・・・。」とか冗談で羨ましがられたりしたくらいだ。 彼は私の退職後、またまた異例の速さで転勤になってしまったわけだが、どこにいても彼らしく、かっこいい仕事をしているのだろうと思う。 ニューヨーク、ロンドン等どちらかというと、日本より海外支社勤務の方が多い彼だから、これからも、日本で仕事をする事は少ないのかもしれない。 前置きが長くなってしまったけれど、このボスに限らず、たくさんの尊敬できる人たちに囲まれてきたわけだが、転勤族の彼らとは、一緒に働く時間も数年が当たり前。 人の出入りにいちいち感傷的になっている暇などない。 でも、だからこそ、一度自分の人生を横切った人たちとの、一生に一度の出会いを大切にしていきたい。 過去にしばられるのではなく、いつの時代も振り返った時には楽しかったと言えるような生き方をしたい。 会社生活に限らず、全ての生活において。 ・・私があまりにもこのボスの転勤を悲しがっていた為、夫が、「バンコクなんて近いし、また二人で遊びに行こう」って言ってくれた。 今度はBabyも含めて3人で遊びに行ける日を楽しみにしている。 ********************************** 下記、会社案内より、抜粋。(彼の仕事の方針が好き) 【仕事柄、営業と対立することがよくある。営業は当然のことながら、自分の開拓した案件に積極的だ。リスクマネジメント部署はそこにどんなリスクがあるかを洗い出し、必要ならブレーキをかける。しかし、守りに入って、NOを連発しているだけでは会社が発展しない。役割は違っても同じ商社マン。会社のビジネスを成功させたいという気持ちは同じだ。そこで単にNOとだけ言うのではなく、ビジネスの条件がこう変えられるならYESだという提案をする。それが積極的、創造的なリスクマネジメントというものだ。もちろん、そのためには営業を上回る知識の裏付けがいる。そう思って、米国修業生時代に米国公認会計士の資格も取った。営業と戦うのではなく、営業のパートナーとして、ビジネスの前線で共に戦う。それがリスクマネジメント部署の役割だと思う。】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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