Life is beautiful

R３５というCD。
「もう一度、妻を口説こう。」というキャッチコピーが印象的で、気になっていた。
収録されている曲も、もう10年以上前の懐かしのラブバラードばかり。
たまたま、同年代の知り合いにちょっとしたお礼に贈ろうと思って、やはり私も欲しくなって買ってしまった。

私達の世代なら、必ず、どこかで聞いたことのある曲ばかり。
街角で聞いたり、ドライブ中に聞いたり、カラオケで歌ったり・・・。
一つの曲には、この曲がかかったいた頃の思い出もたくさんつまっている。

夜に、海を寝せながら静かにこのCDをかけてみた。
夫と、コソコソ、この曲はね～なんて、語り合う。
いつものように、私と夫の間をころころじゃれあいながら寝場所を決める海。
当たり前だけれど、あの頃の私達には、こんな子供がいる風景なんて、想像もできなかった。

団塊ジュニア、第二次ベビーブーム世代の私達は、もうとっくに自立して、それぞれの家庭を持った、立派な大人のはず。
受験も、就活も、競争社会をくぐりぬけなければならない、そして待っていたのはバブル崩壊後の社会という、何とも運の悪い世代。
また、退職時には今の団塊世代の時のように騒がれるんだろうか。
時代の情勢は自分の力では変えられないけれど、何か楽しいことを一つでも見つけて生きていけたら・・・。

今、自分らしく生きたいって思うけれど、やはりそう言い切ってしまうとそれはウソ。
子供を預けていても、自分だけの時間が持てたとしても、常に頭の中には海の姿が浮かぶし、いつもどこかで心に引っかかっていて、完全な自由人ではない。
でもそんな生き方も、それはそれで心地良い。
これが親になるということ・・・。
夫とは、10年前に出会っているはずもないけれど、あの頃からきっと私達はつながっていて、海が生まれた。
たくさんの出会いがあったはずだけれど、この先も夫となら楽しいこともたくさん見つけられると思っている。

R35というと、いかにも、中年の世代っぽいけれど、中年だって、ずっと恋する気持ちは変らない。
いつまでも、夫に口説かれるような妻でいたいと思う。




つきなみだけど、お気に入りベスト3は「シングルベッド」「Get Along Together」「夏の日の1993」かな。


こちらは洋楽バージョン。聞いてみたいな～。